最近、近所でシュウメイギクの花をよく見かけるようになりました。我が家ではまだ育てたのとがないのですが、今の時期を代表する花の1つですよね。
さて、そんなシュウメイギクは名前に「キク(ギク)」が付きますが、私がイメージする菊とは似つかぬ見た目をしています。実際のところ、シュウメイギクと菊は同じ「キク」なのでしょうか?
シュウメイギクの概要
科・属名:キンポウゲ科イチリンソウ属
種別:多年草
花色:白、ピンク、赤紫
花期:9〜11月
原産:中国
別名:キブネギクなど
花言葉:薄れゆく愛、淡い思いなど
◎特徴:
中国原産の帰化植物で、日本へはかなり昔に伝来したと言われています。耐寒性があり、日陰でもよく育つことから、日本でも本州〜九州にかけて野生化しているケースがあります。京都府の貴船山で多く自生していることから、キブネギクとも呼ばれます。
全草に有毒成分(プロトアネモニン)を含み、摂取すると下痢・嘔吐などを引き起こします。
シュウメイギクと菊は同じ仲間?
概要欄でも触れた通り、シュウメイギクはキンポウゲ科イチリンソウ属の植物です。対して菊はキク科キク属に属するため、両者は全く異なる植物です。名前に「キク」が付くものの、シュウメイギクは菊の仲間ではなく、アネモネやイチリンソウ(どちらもアネモネ科イチリンソウ属)に近い性質を持ちます。
▲アネモネ(参考)
▲イチリンソウ(参考)
名前の由来について
シュウメイギクは漢字で「秋明菊」と記載します。その漢字表記のとおり、秋に明るい色の菊のような花を咲かせることから現在の名前が付けられたと言われています。ただ冒頭でも触れたとおり、私が思い浮かべるシュウメイギクと菊は全く似ていない気がするんですよね。。。
ということでもう少し調べてみたところ、名前の由来となったシュウメイギクはどうやら八重咲きの品種だったようです。私自身、一重咲きの品種しか見かけたことがなかったのですが…確かに八重咲きの品種であれば菊にかなり似ていますね。