今回も、先日我が家へやって来た植物を1つご紹介したいと思います。室内で育てていたコーヒーの株を枯らしてしまったため、その後継として購入したのがこちらのハオルチアです。
ハオルチアは観葉植物としても人気が高く、私も独特の透明な葉がとても好みです。他の植物にはなかなか見られない特徴ですが、一体なぜ葉が透き通っているのでしょうか?
ハオルチアの概要
科・属名:ツルボラン科ハオルチア属
種別:多年草
花色:白、ピンク
花期:2〜6月
原産:南アフリカ
別名:ハオルシア、クリスタルプラントなど
花言葉:小さな愛など
◎特徴:
ツルボラン科ハオルチア属に属する多肉植物の総称で、500種類以上の品種が存在します。花や葉の見た目は品種によりさまざまで、特に葉が独特なことから観葉植物としても親しまれています。葉の硬さによって、大きく硬葉系と軟葉系の2系統に分けられます。
直射日光や寒さを嫌うため、日本で楽しむ場合は屋外よりも室内の方が向いていると言われています。
葉が透き通っているのはなぜ?
品種によってその程度はさまざまですが、ハオルチアと言えば窓とも呼ばれる半透明の葉が特徴です。光に透かすとキラキラ輝く様子から、クリスタルプラントと呼ばれることもあります。今回私が購入した品種に関しても葉の先端部分が半透明になっていますが、一体なぜ透き通っているのでしょうか?
調べてみたところ、どうやら原産地の環境が深く関係しているようです。ハオルチアの原産地は南アフリカで、厳しい暑さや乾燥から身を守るため岩影や木陰を中心に分布しています。一方で岩影や木陰には砂が溜まりやすく、ハオルチアの株もその大半が砂に埋もれた状態で過ごすことになります。一般的な植物であれば光合成の効率が一気に下がってしまいますが、ハオルチアの場合は葉の先端部分を半透明にすることで効率良く光を取り込むことができます。したがって、ハオルチアは限られた光でも効率良く光合成を行うために葉の一部を半透明にしているのだと考えられます。
上記を踏まえると、砂に埋もれることのない日本では光を当て過ぎないことも重要になります。「育てているうちに葉の透明感が無くなってしまった!」というケースが稀にありますが、その要因の一つが光の当て過ぎとも言われています。透明な葉は元々限られた光を効率良く取り込むためのものであり、光を十分に取り込める環境であればわざわざ葉を透明にする必要もない…ということなのかもしれません。
ハオルチアの植え替え
我が家にやって来たハオルチアも、早速室内で楽しむために植え替えを行うことにしました。元々入っていた鉢から株を抜いてみると、思っていたよりも隅々まで根が張っていました。
また株元をよく見てみると、既に子株らしきものが顔を出していました。ハオルチアは元々子株が増えやすい植物のようなので、この株が成長したら株分けも検討したいと思います。
鉢のサイズがほぼ同じだったため、ほぼはめ込むだけの形になってしまいましたが…こうしてハオルチアの植え替え作業が完了しました。現在は、直射日光の当たらないキッチンカウンターに置いて楽しんでいます。