季節違いかもしれませんが、今日はタンポポの話題です。先日、長男・次男と子供向けの花図鑑を見ていた時、ページの片隅にシロバナタンポポの写真が掲載されていることに気付きました。タンポポといえばやはり黄色い花のイメージが強いらしく、長男・次男ともに白い花(の写真)を物珍しそうに見つめていました。
そんな私自身も小さい頃は「シロバナタンポポ=珍しい花」というイメージを持っており、見かける度にテンションが上がっていたものです。とはいえ、花色以外の見た目はほとんど変わらないような気もするのですが…シロバナタンポポはタンポポの突然変異種なのでしょうか?あるいは元々異なる植物なのでしょうか?
タンポポの概要
(※ここではセイヨウタンポポについて記載)
科・属名:キク科タンポポ属
種別:多年草
花色:黄
花期:年中(特に3〜9月)
原産:ヨーロッパ
別名:ショクヨウタンポポ(食用タンポポ)、ダンデライオンなど
花言葉:愛の神託、真心の愛、幸福など
◎特徴:
ヨーロッパ原産の帰化植物で、繁殖力が非常に強いことから日本では「侵略的外来種ワースト100」に指定されています。日本固有のニホンタンポポも同様に分布していますが、花の外側の萼(総苞片)で見分けることができます。(※セイヨウタンポポは総苞片が開いており、ニホンタンポポは総苞片が閉じている)
太い根を地下に真っ直ぐ伸ばす性質があり、長いものでは1m以上に達するものもあります。そのため、一度定着してしまうと駆除が難しいことでも知られています。
◎引用元の記事はこちら
【ロゼット】冬に咲くタンポポの花茎が短いのはなぜ? - アタマの中は花畑
シロバナタンポポの概要
科・属名:キク科タンポポ属
種別:多年草
花色:白
花期:2〜5月
原産:日本
別名:─
花言葉:私を探して、私を見つめてなど
◎特徴:
日本原産の多年草で、主に関東地方より西に分布しています(※近年では関東地方でもよく見かけられるようになりました)。舌状花(花弁のように見える部分)が白いため、一般的なタンポポとは容易に見分けることができます。また舌状花の枚数に関しても、一般的なタンポポに比べてやや少ないと言われています。
シロバナタンポポのルーツは?
冒頭でも触れた通り、シロバナタンポポとはその名の通り「白い花を咲かせるタンポポ」です。一般的なタンポポと言えば黄色い花を咲かせますが、このシロバナタンポポは突然変異によって発生したのでしょうか?
調べてみたところ、シロバナタンポポは突然変異種ではなく、列記とした日本固有種なのだそうです。シロバナタンポポはカンサイタンポポなどをルーツとし、主に西日本に分布しています。一般的なタンポポ(セイヨウタンポポ)よりも寒さに弱いことから、現在の分布域は関東地方以西に限られますが…最近は地球温暖化などの影響で関東地方でもしばしば見かけられるようになりました。
なお、シロバナタンポポの中には黄色い花を咲かせる突然変異種があり、こちらはキバナシロバナタンポポと呼ばれます。黄色なのか?それとも白なのか?…とてもややこしい名前をしていますよね(※実際は淡い黄色の花を咲かせるようです)。