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【蒲公英】タンポポは国産・海外産の2系統!?ニホンタンポポとセイヨウタンポポの違いについて

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先日、シロバナタンポポに関する記事を投稿しました。タンポポといえば黄色い花のイメージが強いため、白い花を咲かせるシロバナタンポポは突然変異種なのかと思いきや…実は列記とした日本在来種なのだそうです。

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そんなタンポポには、シロバナタンポポを含む日本在来の「ニホンタンポポ」と、海外をルーツとする「セイヨウタンポポ」の大きく2系統が存在します。黄色い花を咲かせる品種となるとニホンタンポポ・セイヨウタンポポともに見た目がよく似ていますが、実際のところはどのような違いがあるのでしょうか?

 

 

ニホンタンポポとセイヨウタンポポの違い

冒頭でも触れた通り、私達が一般的に「タンポポ」と呼ぶ品種は以下の2系統に分けることができます。

・「国産」のニホンタンポポ

・「海外産」のセイヨウタンポポ

 

原産国こそ違うものの、両者ともに花の見た目がとてもよく似ています。そのため判別が難しそうに感じてしまいますが、花の下にある総苞片(そうほうへん)を見れば簡単に見分けることができます。具体的には以下のような違いがあります。

・総苞片が閉じていればニホンタンポポ

・総苞片が開いていればセイヨウタンポポ

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▲ニホンタンポポの総苞片(左)とセイヨウタンポポの総苞片(右)

 

上記のほか、両者には以下のような違いもあります。セイヨウタンポポの方が花期が長く増えやすいため、近年はニホンタンポポの分布域が限られつつあります。現在では日本に生えるタンポポの約8割がセイヨウタンポポと言われており、侵略的外来種ワースト100にも名前を連ねています。

◎ニホンタンポポの特徴

・主に春のみ開花する

・他の個体と交配しない限り種子を作ることは不可能

・花1輪あたりの種子の数が少なく、1粒1粒の重量が重い(=風に乗って運ばれにくい)

 

◎セイヨウタンポポの特徴

・春に限らず1年中開花する

・他の個体と交配することなく種子を作ることが可能

・花一輪あたりの種子の数が多く、1粒1粒の重量が軽い(=風に乗って遠くまで運ばれやすい)

 

主なニホンタンポポ

ニホンタンポポはその名の通り、日本を原産とする品種全般を指します。一言で「ニホンタンポポ」と言ってもその品種は細かく定義されており、代表的なものだけでも以下が挙げられます。

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◎エゾタンポポ

・北海道〜東北地方に分布。総苞外片に突起を持たない点が特徴。

◎カントウタンポポ

・関東〜中部地方に分布。総苞外片の長さは総苞内片の半分適度で、突起を持つ点が特徴。アズマタンポポとも呼ばれる。

◎シナノタンポポ

・関東〜中部地方に分布。総苞外片の幅が広く、突起を持たない点が特徴。

◎トウカイタンポポ

・関東〜関西地方に分布。総苞外片・総苞内片の突起がどちらもはっきりしている点が特徴。ヒロハタンポポとも呼ばれる。

◎カンサイタンポポ

・中部地方以西に分布。総苞外片の長さは総苞内片の半分以下で、突起をほとんど持たない点が特徴。

◎シロバナタンポポ

・関東地方以西に分布。他の品種とは異なり白い花を咲かせる。

 

主なセイヨウタンポポ

ニホンタンポポに対して、ヨーロッパを原産とする品種全般をセイヨウタンポポと呼びます。但し、アカミタンポポだけは唯一セイヨウタンポポと区別して呼ばれることがあります。

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◎セイヨウタンポポ

・ヨーロッパ原産で、日本全国に分布している。外来種のタンポポといえば大抵こちら。

◎アカミタンポポ

・ヨーロッパ原産で、日本全国に分布している。赤みを帯びた種子が特徴で、セイヨウタンポポよりも個体数は少ない。