アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【珈琲】コーヒーかすの活用方法について〜肥料・虫除け・除草・消臭に再利用!〜

最近妻がコーヒーメーカーを買い替えた(豆から挽くタイプのもの)ため、しばしばコーヒーかすが廃棄されています。それを少しほぐしてみたところ、意外とサラサラしていて見た目はまるで土のようでした。

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この写真だけを見ると、土に混ぜても違和感がないように感じてしまいますが…実際のところコーヒーかすは植物の肥料としても活用できるのでしょうか?

 

 

コーヒーノキの概要

(少しややこしいのですが)私達が普段飲んでいるコーヒーは、「コーヒーノキ」と呼ばれる樹木から採れた種子を原料としています。ということで、まずはコーヒーノキについて簡単にご紹介したいと思います。

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科・属名:アカネ科コーヒーノキ属

種別:常緑低木〜小高木

花色:白

花期:(地域によって異なる)

収穫期:(地域によって異なる)

原産:アフリカ

別名:コーヒーの木など

花言葉:一緒に休みましょうなど

◎特徴:

アフリカ原産の常緑低木〜小高木で、現在では熱帯地域を中心に広く栽培されています。主に雨季に花を咲かせ、開花から8カ月程度で収穫を迎えます。収穫時期は地域によって異なり、北半球では10〜3月頃、南半球では4〜9月頃、赤道付近では年に2回収穫可能と言われています。種子の周りに付いた赤または黄色の果肉は甘くて食べられますが、量が少ないためほとんど流通していません。

寒さに弱いため、日本国内でのコーヒー豆生産は沖縄県・小笠原諸島などの一部地域に限られます。しかしながら、近年では観葉植物としての需要も高く、コーヒーノキ自体はあちこちで見かけられるようになりました。

 

コーヒーかすは肥料として活用できるの?

そんなコーヒーノキから採れた種子を焙煎し(コーヒー豆)、コーヒーを淹れた後に残るものこそが今回取り上げた「コーヒーかす」です。見た目だけで言えば土や肥料と遜色ありませんが、植物の肥料としてそのまま活用するのは難しいようです。というのも、コーヒーかすにはカフェインやタンニンが多く含まれており、そのまま肥料として与えてしまうとかえって植物の成長を阻害してしまうのだそうです。

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しかしながら、コーヒーかすにあるひと手間を加えることで有機肥料として活用することができます。そのひと手間こそが「発酵」です。発酵とは微生物の活動により原料を発酵・分解する処理のことで、コーヒーかすの場合は落ち葉や腐葉土に混ぜ込んで数カ月程度放置することで肥料が完成します。発酵によりカフェインやタンニンが分解されているため、植物に与えても成長を阻害することはありません。またコーヒーかすの表面には細かな穴が空いているため、土に混ぜ込むことで通気性・保水性を向上させることができます。加えて、落ち葉や腐葉土特有の臭いを低減させる効果(消臭効果)もあります。

 

虫除け・除草にも効果あり!?

先程「コーヒーかすをそのまま肥料に使うのは難しい」と書きましたが、少量であればそのまま使用してOKのケースもあります。例えば、コーヒーかすに含まれるカフェインは虫やナメクジが苦手としているため、植物から少し離れた場所に散布することでこれらを寄せ付けにくくする効果が得られます。但し、使用し過ぎると今度は植物側に悪影響を与えてしまうため、散布する量と場所には少し注意が必要です。

また、植物の成長を阻害する効果を逆に利用する方法もあります。例えば、コーヒーかすを特定の場所にそのまま散布することで、雑草の成長を抑制することができるのだそうです。

 

このように、植物の栽培という観点だけでもコーヒーかすの活用方法はいくつも挙げられます。このほか消臭剤や染め物にも活用できるため、ゴミとして捨ててしまわず、ぜひ再利用してみてはいかがでしょうか。


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