12月に入った頃から、急に寒く感じる日が増えたような気がします。今朝は特に冷え込みが強く、我が家でも遂に車のフロントガラスが凍り付いていました。つい先日まで秋を満喫していましたが、いよいよ本格的な冬の装いとなりました。
そんな「冬」を楽しみながら自宅の最寄駅まで歩いていたところ、どこからかキンモクセイのよつな甘い香りが漂ってきました。「さすがに今の時期、キンモクセイは咲いていないのでは…?」と思いながら辺りを見回してみると、咲いていたのはこちらのギンモクセイでした。
ギンモクセイはキンモクセイの近縁種と言われますが、どちらも秋に開花するイメージが強いです。実際のところ、ギンモクセイは秋以外の季節にも開花するものなのでしょうか?
ギンモクセイの概要
科・属名:モクセイ科モクセイ属
種別:常緑小高木
花色:白
花期:9〜10月
原産:中国
別名:モクセイ(木犀)、ケイカ(桂花)など
花言葉:初恋など
◎特徴:
中国原産の常緑小高木で、キンモクセイとは異なり白色の花を咲かせます。樹皮が動物のサイ(犀)の皮に似ていることや、白い花を咲かせることなどから銀木犀(ギンモクセイ)と名付けられました。
キンモクセイの影に隠れがちですが、ギンモクセイも庭木としてよく植えられています。元々はギンモクセイが原種(キンモクセイはその変種)であり、原産地の中国では、桂花=ギンモクセイというイメージが強いようです。
◎概要の一部は下記記事からの引用です
見た目はそっくり!キンモクセイとギンモクセイの違いについて - アタマの中は花畑
ギンモクセイは秋以外にも開花するの?
ギンモクセイの花期はキンモクセイと同じく9〜10月頃と言われています。冒頭でも触れたとおりやはり「秋の花」という印象が強そうですが、今回のように12月に開花することもあるのでしょうか?
調べてみたところ、ギンモクセイに関しては11月頃まで花を付けているケースも稀にあるようです。今年の11月は暖かかった気がするので、その分花が長持ちしていたのかもしれません。
なお、ギンモクセイとヒイラギの交雑種であるヒイラギモクセイに関しては、花期が10〜11月頃とやや遅めです。今回見かけた花もヒイラギモクセイかな?と思ったのですが…葉の縁にギザギザ(棘状の鋸歯)が付いていなかったため、ギンモクセイの可能性が高そうです。
▲今回見かけたギンモクセイ
▲ヒイラギモクセイ(参考)
ギンモクセイの花の香りについて
キンモクセイと言えば甘くて強い香りが何よりの特徴ですが、ギンモクセイの花の香りはそれよりも弱いと言われています。キンモクセイであれば少し離れた場所でも香りに気付きますが、ギンモクセイに関しては木に近付いてようやく香りを感じられる程度です。
今回私がギンモクセイの花の香りに気付けたのは、(冬を迎えて)他に咲いている花が少なくなっていたからかもしれません。そう考えると、少しだけ得をしたような気分になりました。