先週末、長男・次男と近所の神社へ足を運んだ際にこちらの植物を見つけました。周りの植物達が次々と葉を落としている中、この植物だけは季節を勘違いしているのか?と感じるくらい葉が青々としています。
我が家の近所でもしばしば見かけるのですが…実は名前すら知らなかったため、この機会に調べてみることにしました。
タマサンゴの概要
今回私が見つけたのはタマサンゴと呼ばれる植物のようです。ということで、まずはタマサンゴの概要から簡単にご紹介したいと思います。
科・属名:ナス科ナス属
種別:常緑低木
花色:白
花期:5〜9月
原産:南アメリカ
別名:フユサンゴ、リュウノタマなど
花言葉:神秘的、あどけない、あなたを信じるなど
◎特徴:
南アメリカ原産の常緑低木で、日本へは明治時代に渡来しました。主に実を楽しむ園芸植物として栽培されていますが、暖かい地域では野生化しているケースもあります。寒さにはやや弱く一年草として扱われることが多いものの、野生化している地域では越冬も可能です。越冬した場合、樹高は最大で1.5mほどになります。
名前の由来は?
タマサンゴの特徴と言えば何と言っても色鮮やかな実です。この実が丸く加工した珊瑚のように見えることから「タマサンゴ」と呼ばれるようになったと言われています。また、タマサンゴの実は夏〜冬にかけて長く木に付いています。冬になると周辺の花や実が少なくなり、(冬まで実を付けている)タマサンゴが相対的に目立つようになることから「冬に珊瑚のような実を付ける植物=フユサンゴ」と呼ばれることもあります。しばしばタマサンゴとフユサンゴの違いについて取り上げられることがありますが、どちらも同じ植物を指しているため大きな違いはありません。
同様に「リュウノタマ」という別名についても、実が龍の持つ玉に見えることからその名が付けられたようです。
タマサンゴの実は食べられるの?
珊瑚や龍の玉に見立てられるほど綺麗なタマサンゴの実ですが、ソラニンと呼ばれる有毒物質を含むため食用には適しません。ソラニンはジャガイモの芽などにも含まれることで知られる有毒物質で、摂取すると吐き気・嘔吐・頭痛などを引き起こします。タマサンゴは全草にこのソラニンを含み、特に未熟な青い実に関しては含有量が多いため一層の注意が必要です。
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