アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【ヒマラヤユキノシタ】ユキノシタとの違いについて〜葉は食べられるの?〜

◎前回の記事はこちら

【お多福南天】オタフクナンテンの葉が赤く紅葉するのはなぜ? - アタマの中は花畑

 

前回のオタフクナンテンに引き続き、今回も帰省の際に見かけた植物のご紹介です。毎年この時期は咲いている花の種類自体が少なく、実家周辺ではせいぜいスイセン、ツバキ(サザンカ)、ロウバイ、パンジー(ビオラ)、ビワが咲いているくらいです。そんな中、足元に目を向けてみるとピンク色の小さな花が咲いているのを見つけました。

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こちらの花はヒマラヤユキノシタと呼ばれる植物なのですが、私が思い浮かべた「ユキノシタ」とは少し異なる見た目をしています。ヒマラヤユキノシタとユキノシタ、実際のところ両者は同じ仲間なのでしょうか?

 

 

ヒマラヤユキノシタの概要

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科・属名:ユキノシタ科ベルゲニア属(ヒマラヤユキノシタ属)

種別:多年草

花色:ピンク

花期:2〜4月

原産:ヒマラヤ山脈周辺

別名:ベルゲニア、オオイワウチワ(大岩団扇)など

花言葉:順応、忍耐、秘めた感情など

◎特徴:

ヒマラヤ山脈周辺原産の多年草で、日本へは明治時代に渡来しました。元々はベルゲニア属のベルゲニア・ストラケイ種に付けられた名称ですが、現在ではその交雑種も含むベルゲニア属(ヒマラヤユキノシタ属)全般の総称として「ヒマラヤユキノシタ」が用いられるようになりました。高山地帯を原産とするため寒さにとても強く、日本でも早春に開花する数少ない植物として親しまれています。

 

ユキノシタとの違いは?

冒頭で私が思い浮かべたユキノシタはユキノシタ科ユキノシタ属の植物で、ヒマラヤユキノシタとは科名のみ一致しています。そのため広い意味では同じ仲間と言えますが、厳密には以下の点が異なります。なお、どちらも「ユキノシタ(雪の下=雪が積もるような環境にも耐える)」と名前が付いている通り、寒さに強い点では共通しています。

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◎ヒマラヤユキノシタの概要(写真左)

・ヒマラヤ山脈周辺を原産とする多年草

・花色はピンクで花弁は5枚

・花期は2〜4月頃

・ユキノシタより葉は大きく、表面には毛が生えておらず光沢がある

・主に挿し芽によって株を増やす

 

◎ユキノシタの概要(写真右)

・日本および中国を原産とする多年草

・花色は白で花弁は5枚(下の2枚のみ大きい)

・花期は6〜7月頃

・ヒマラヤユキノシタより葉は小さく、表面には細かな毛が生えている

・葉脈に沿って白または赤の模様(斑)が入っている

・主にランナー(匍匐枝)によって株を増やす

 

ヒマラヤユキノシタの葉は食べられるの?

結論から言ってしまえば、ヒマラヤユキノシタの葉は食べられません。ヒマラヤユキノシタの葉は固く、かつタンニン(茶葉や渋柿でもお馴染みの成分)を多く含むため食べても美味しくないようです。

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一方でユキノシタの葉は柔らかく、食べることができます。元々山菜として親しまれ、天ぷらやお浸しの材料としても重宝されています。私自身も以前ユキノシタの葉を天ぷらにしたことがあるのですが、クセが少なく美味しかったのを覚えています。


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