今シーズン、我が家ではクロッカスの水栽培に初挑戦しています。室内であればもう開花してもおかしくない頃ですが…葉ばかりが伸びてしまい、一向に蕾が顔を出す様子はありません。既に栽培失敗のような気がしていますが、もう少しだけ様子を見たいと思います。
さて、今回育てているのは「クロッカス」の球根なのですが、香辛料としてお馴染みの「サフラン」も似たような花を咲かせます。実際のところ、クロッカスとサフランにはどのような違いがあるのでしょうか?
クロッカスの概要
科・属名:アヤメ科クロッカス属
種別:多年草(球根植物)
花色:紫、白、黄など
花期:2〜4月
原産:地中海沿岸〜小アジア(アナトリア半島)
別名:ハナサフランなど
花言葉:青春の喜び、切実など
◎特徴:
地中海沿岸〜小アジアを原産とする多年草で、アヤメ科クロッカス属に属する植物全般を指します。日本へは明治時代に到来し、以降は観賞用の植物として親しまれています。
紫・白系統の花を咲かせる品種(学名:クロッカス・ヴェルヌス)と黄系統の花を咲かせる品種(学名:クロッカス・クリサントゥス)は本来別の植物ですが、園芸上は同じ「クロッカス」として扱われています。
サフランの概要
科・属名:アヤメ科クロッカス属
種別:多年草(球根植物)
花色:紫
花期:10〜11月
原産:地中海沿岸
別名:バンコウカ(番紅花)、薬用サフランなど
花言葉:喜び、陽気、歓喜など
◎特徴:
地中海沿岸を原産とする多年草で、日本へは江戸時代に渡来しました。雌しべには黄色の色素(クロシンなど)を多く含み、乾燥させたものは香辛料として親しまれています。但しサフランの花1本から採れる雌しべの量はとても少ないため、「世界で最も高級なスパイス」とも言われることもあります。香辛料と言っても辛味はほとんどなく、主に料理の着色料として用いられています。
また、よく似た名前の花としてイヌサフラン(コルチカム)が挙げられますが、花の見た目が似ているだけで全く異なる植物です。
◎関連記事はこちら
コルチカムの別名はイヌサフラン!植物の名前に「イヌ」が付くのはなぜ? - アタマの中は花畑
クロッカスとサフランの違いは?
クロッカスとサフランはいずれもアヤメ科クロッカス属に属する植物です。そのため花の見た目や性質もよく似ていますが、両者には以下のような違いがあります。最も見分けやすいのは花期で、秋に咲いていればサフラン、春に咲いていればクロッカスの可能性が高いです。
◎クロッカスの特徴(写真左)
・早春(2〜4月頃)に開花する
・雌しべは黄色で短く、香りを持たない
・花色は紫、白、黄など豊富である
・主に鑑賞目的で栽培される
・サフランと区別する目的で「花サフラン」と呼ばれる
◎サフランの特徴(写真右)
・秋(10〜11月)に開花する
・雌しべは赤〜橙で長く、香りを持つ
・花色は主に紫である
・主に食用および鑑賞目的で栽培される
・クロッカスと区別する目的で「薬用サフラン」と呼ばれる
【ふるさと納税】<先行予約受付中!2023年5月以降に順次発送予定>国産サフラン球根(5球)栽培期間中農薬不使用!1球当たり約15gの球根を5球セットでお届け【泉真一朗】