アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【紅葉葉楓】モミジバフウはモミジの仲間なの?

先日、息子達と立ち寄った公園にて星型の大きな葉を持つ樹木を見かけました。スズカケノキ(プラタナス)とも少し違うようなので調べてみたところ、どうやらモミジバフウと呼ばれる植物であることがわかりました。

f:id:matundaba79:20240514084438j:image

モミジと何かしらの関係がありそうな名前をしていますが、モミジバフウはモミジの一種なのでしょうか?それとも「モミジバフウ=モミジバ“風”」ということで、あくまでも見た目だけが似た別の植物なのでしょうか?

 

 

モミジバフウの概要

f:id:matundaba79:20240514205009j:image

科・属名:フウ科フウ属

種別:落葉高木

花色:黄緑

花期:3〜6月

原産:北アメリカ

別名:アメリカフウ、アメリカソゴウコウノキなど

花言葉:輝く心、非凡な才能など

◎特徴:

北アメリカを原産とする落葉高木で、日本へは大正時代に渡来しました。葉が大きく秋には紅葉することから、街路樹や公園樹としても重宝されています。よく似た植物として中国・台湾原産のタイワンフウが挙げられますが、タイワンフウの葉が3つに裂けるのに対し、モミシバフウの葉は5つに避ける性質があります。

 

カエデ(モミジ)の概要

f:id:matundaba79:20240514203711j:image

科・属名:ムクロジ科カエデ属

種別:落葉高木

花色:赤など

花期:4〜5月

原産:北半球の温帯地域

別名:モミジ、メープルなど

花言葉:調和、美しい変化、大切な思い出、遠慮など

◎特徴:

ムクロジ科カエデ属に属する落葉高木の総称で、葉の形がカエルの手に似ていることからその名が付けられました。北半球の温帯地域を中心に130種類が分布し、日本ではこのうち27種類(野生種のみ)を確認することができます。よく似た名前の樹木としてモミジが挙げられることがありますが、分類上は同じ植物を指しています(※明確な定義はないようですが、カエデのうち葉の切れ込みが大きい品種のことをモミジと呼ぶようです)。

ちなみに、メープルシロップの原料としても知られるサトウカエデ(ムクロジ科カエデ属)も列記としたカエデの一種です。

◎カエデ(モミジ)の概要は下記記事からの引用です

【都道府県の花#19】山梨県の木・花について - アタマの中は花畑

 

モミジバフウはモミジの仲間なの?

モミジバフウは漢字で「紅葉葉楓」と表記します。この「楓(フウ)」は洋風や和風の“風”ではなく、フウ(フウ科フウ属)と呼ばれる植物の一種であることを示しています。これに対してモミジはムクロジ科カエデ属に属しているため、モミシバフウとは全く異なる植物であることがわかります。

f:id:matundaba79:20240514205019j:image

ちなみに概要欄で触れたとおり、モミジバフウの葉は5つに裂ける性質があります。この見た目がモミジ(カエデ)に似ていることから、現在の名称で呼ばれるようになりました。

 


【1本】モミジバフウ苗木 高さ30cm程度