◎前回の記事はこちら(#29奈良県)
【都道府県の花#29】奈良県の木・花について - アタマの中は花畑
2023年7月より「都道府県の木・花シリーズ」と題して、各都道府県を代表する植物についてご紹介しています。第30回となる今回は、和歌山県の木と花について取り上げたいと思います。
和歌山県の木について
和歌山県の木は「うばめがし」です。ここでは、うばめがしの概要についてもご紹介します。
科・属名:ブナ科コナラ属
種別:常緑低木〜常緑小高木
花色:黄
花期:4〜5月
原産:日本、中国、朝鮮半島
別名:イマメガシ、ウマメガシなど
花言葉:寛大な愛、良質な、強力など
◎特徴:
日本、中国、朝鮮半島などを原産とする常緑低木〜常緑小高木で、日本では関東〜沖縄地方にかけて広く分布しています。新芽の色が緑ではなく茶褐色であることから、姥芽=ウバメ(ガシ)と呼ばれるようになりました。成長が遅い反面、材質が緻密で硬いことから、備長炭の材料としても重宝されています。
また一般的な「ドングリ」に比べて樹高が低いため、生垣や鉢植えとして植栽されることもあります。鉢の大きさにもよりますが、鉢植えのままで実を収穫することも可能です。
◎関連記事はこちら
【団栗】鉢植えでもドングリの実は収穫できるのか? - アタマの中は花畑
和歌山県の花について
続いて、和歌山県の花は茨城県・大阪府と同じく「うめ(梅)」です。ということで、うめの概要について当時の記事より再掲します。
科・属名:バラ科サクラ属
種別:落葉小高木
花色:白、桃、赤
花期:1〜3月
原産:中国
別名:好文木(コウブンボク)、風待草(カゼマチグサ)、春告草(ハルツゲグサ)など
花言葉:上品、高潔、忍耐など
◎特徴:
中国原産の落葉高木で、日本へは8世紀頃に伝来したと言われています。花を楽しむのはもちろんのこと、漢方薬(烏梅)の原料としても重宝されてきました。その後品種改良が進み、現在では300品種以上が流通しています。庭園などに欠かせない植物の一つですが、日本では人の手が入らないと育つことができず、自生することはほとんどありません。
未熟な実(青梅)は有毒成分を持ちますが、梅干しや梅酒に加工することで毒が抜け、美味しくいただくことができます。
◎うめの概要は下記記事からの引用です
【梅・桃・桜・杏子】ウメとモモとサクラとアンズの花の違いは? - アタマの中は花畑
和歌山県の木・花の由来は?
和歌山県の木としてうばめがし、奈良県の花としてうめが選ばれたのには、それぞれ以下のような経緯があるようです。
◎うばめがし
・県民投票の結果、昭和41年9月10日に正式に制定された。和歌山県内に多く自生しており、ウバメガシを材料とした備長炭(紀州備長炭)の生産が盛んなことなどが由来。
◎うめ
・県民投票の結果、昭和43年4月4日に正式に制定された。和歌山県は古くからうめの栽培が盛んで、紀州梅(紀州南高梅)が県の特産品となっていることなどが由来。
◎次回の記事はこちら(#31鳥取県)