我が家では、年1回のペースでいちご狩りに行っています。(自宅から近いこともあり)家族で行ったことがあるのはいちご狩りだけなのですが、いつかさくらんぼ狩りにも行ければと思っています。自宅でのさくらんぼ狩りを夢見て、以前暖地桜桃(暖地さくらんぼ)を育てていた時期もあるのですが…結局2年ほどで枯れてしまいました。
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そのため、さくらんぼを食べる機会があるとすれば缶詰のさくらんぼ(シロップ漬け)くらいなのですが…どの商品も真っ赤な色をしている印象です。生のさくらんぼと比べてもやたらと赤いですが、意図的に赤く変色させているのでしょうか?あるいは、缶詰加工用の専用品種が別途生産されているのでしょうか?
さくらんぼの概要
科・属名:バラ科サクラ属
種別:落葉低木
花色:白
花期:3〜4月(品種により異なる)
収穫期:5〜6月(品種により異なる)
原産:ヨーロッパ〜アジア西部
別名:オウトウ(桜桃)、セイヨウミザクラ(西洋実桜)など
花言葉:小さな恋人、善良な教育、上品など
◎特徴:
バラ科サクラ属サクラ亜属に属する樹木のうち、主に実を食用とする品種の総称です。原産地によって大きくヨーロッパ系と東洋系の2系統に分けられ、日本では主にヨーロッパ系(セイヨウミザクラ)の果実のことを「さくらんぼ」と呼びます。但しヨーロッパ系の品種は高温多湿な気候を苦手とするため、日本国内での栽培地域は限られています(※都道府県別の生産量では山形県が頭一つ抜けており、北海道や山梨県がそれに続きます)。一方で暖地桜桃をはじめとする東洋系の品種であれば、西日本でもそれなりに収穫を見込むことができます。
◎さくらんぼの概要は下記記事からの引用です
【都道府県の花#06】山形県の木・花について - アタマの中は花畑
缶詰のさくらんぼが真っ赤なのはなぜ?
一口に「さくらんぼ」と言ってもその品種はさまざまで、黒っぽい実もあれば、黄色っぽい実もあります。もちろん赤く熟す品種も多数存在しますが、缶詰のさくらんぼ(シロップ漬け)に関してはそれ以上に真っ赤な色合いをしている印象です。では、缶詰のさくらんぼに限ってこんなに真っ赤なのは一体なぜなのでしょうか?
調べてみたところ、缶詰のさくらんぼに関しては着色料によって意図的に赤く染めていることが分かりました。缶詰(シロップ漬け)に加工する場合はさくらんぼの実を加熱する必要があるのですが、この影響で本来の色合いが損なわれてしまいます。そのため、見栄えを良くする目的で赤い着色料を添加しているのだそうです。確かに生のさくらんぼとは異なり、缶詰に加工されたものは果肉や種まで真っ赤な色をしていますよね。
ちなみに、着色料には元々赤色104号(フロキシン)が使われていましたが、近年は天然の着色料(植物から抽出したアントシアニンなど)で代用されるケースも増えてきました。また着色料を一切使用していない商品も流通しており、この場合は全体的に黄色っぽい色合いをしています。
着色料を使った缶詰は他にも…?
今回取り上げたのは缶詰のさくらんぼですが、「着色料で見栄えを良くした缶詰入りの食品」は他にも存在します。例えば缶詰のグリーンピースに関しては、加熱処理によって失われた色合いを黄色4号・青色1号で補うことにより、その見栄えを良くしています。またミックスビーンズやマンゴーの缶詰の中にも、着色料を添加したものがあるようです。
※今回取り上げた赤色104号・黄色4号・青色1号に関しては、いずれも日本で食品添加物として認可された合成着色料です。また国によっても多少状況は異なりますが、海外で広く使われているものもあります。