先日、会社からの帰り道でマツヨイグサ(待宵草)らしき花を見つけました。撮影した時点では「マツヨイグサ」だと思い込んでいたのですが…帰宅してから改めて調べてみたところ「コマツヨイグサ」と呼ばれる別の植物であることが分かりました。
先程挙げたマツヨイグサ・コマツヨイグサに加え、日本ではオオマツヨイグサやメマツヨイグサも見かけることができます。正直なところ「マツヨイグサ」と書き過ぎて私自身も混乱してきたので…本記事では日本でよく見かける品種の特徴や違いについて、それぞれ整理してみることにしました。
オオマツヨイグサの概要
科・属名:アカバナ科マツヨイグサ属
種別:越年草
花色:黄
花期:6〜10月
原産:北アメリカ
別名:ヨイマチグサ(宵待草)、ツキミソウ(月見草)など
花言葉:ほのかな、移り気など
草丈:1〜2m程度
花の直径:7〜10cm程度
◎特徴:
北アメリカ原産の帰化植物で、日本では北海道〜九州地方にかけて分布しています。夕方〜夜(宵)を待つように開花し、かつマツヨイグサ属に属する植物の中では大型であることからその名が付けられました。一日花のため、一度開花した花は翌朝には萎んでしまいます。
本記事で取り上げている品種の中では最も大型ですが、近年はメマツヨイグサ(後述)に生育域を奪われ個体数を減らしています。
マツヨイグサの概要
科・属名:アカバナ科マツヨイグサ属
種別:越年草
花色:黄
花期:6〜10月
原産:南アメリカ
別名:ヨイマチグサ(宵待草)、ツキミソウ(月見草)など
花言葉:ほのかな、移り気など
草丈:0.5〜1.5m程度
花の直径:3〜5cm程度
◎特徴:
北アメリカ原産の帰化植物で、日本では北海道〜九州地方にかけて分布しています。観賞用として日本へ渡来し、一時はオオマツヨイグサと共に生育域を広げていましたが、こちらもメマツヨイグサに代わる形で個体数を減らしています。一日花のため、一度開花した花は翌朝には萎んでしまいます(※但しオオマツヨイグサとは異なり、萎んだ花は赤みを帯びた色合いをしています)。
コマツヨイグサの概要
科・属名:アカバナ科マツヨイグサ属
種別:越年草
花色:黄
花期:5〜9月
原産:北アメリカ
別名:キレハマツヨイグサ(切れ葉宵待草)、ツキミソウ(月見草)など
花言葉:ほのかな、移り気など
草丈:0.2〜0.5m程度
花の直径:2〜3cm程度
◎特徴:
北アメリカ原産の帰化植物で、日本では東北〜九州地方にかけて分布しています。マツヨイグサ属に属する植物の中では小型であることから、その名が付けられました。 一日花のため、一度開花した花は翌朝には萎んでしまいます(※マツヨイグサと同様、萎んだ花は赤みを帯びた色合いをしています)。
本記事で取り上げている品種の中では最も小型で、葉は細く切れ込みが入っています。また他の品種とは異なり、地面を這うように成長する性質があります。また繁殖力が強く、日本では要注意外来植物に指定されています。
メマツヨイグサの概要
科・属名:アカバナ科マツヨイグサ属
種別:越年草
花色:黄
花期:6〜9月
原産:北アメリカ
別名:アレチマツヨイグサ(荒地宵待草)など
花言葉:ほのかな、移り気など
草丈:0.5〜1.5m程度
花の直径:2〜4cm程度
◎特徴:
北アメリカ原産の越年草で、現在では日本全土に帰化しています。現在日本で最もよく見かけるマツヨイグサは本種と言われ、その繁殖力の強さから日本では要注意外来生物に指定されています。草丈や花の直径はマツヨイグサに近いですが、萎んだ後の花が赤くならないことなどから見分けることができます。
なおメマツヨイグサのうち、花弁と花弁の間に隙間がある個体のことをマレチマツヨイグサと呼び分けることもあります。