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先日投稿したマツヨイグサ、ツキミソウに引き続き、今回もまた「アカバナ科マツヨイグサ属に属する植物」のご紹介です。ということで、今回取り上げるのはこちらのユウゲショウ(夕化粧)です。濃いピンク色の可憐な花が特徴で、数ある野草の中でも私自身かなり好きな部類に入ります。
そんなユウゲショウですが、実はオシロイバナに関しても同じく「ユウゲショウ」と呼ばれることがあります。見た目的には全く異なる両者ですが…同じ呼称が使われている以上、何か共通する特徴があったりするものなのでしょうか?
ユウゲショウの概要
科・属名:アカバナ科マツヨイグサ属
種別:多年草
花色:ピンク
花期:5〜9月
原産:北アメリカ南部〜南アメリカ
別名:アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)など
花言葉:臆病など
◎特徴:
北アメリカ南部〜南アメリカ(熱帯アメリカ)原産の多年草で、日本ヘは明治時代に渡来しました。ピンク色の可憐な花を咲かせることから当初は観賞用として持ち込まれましたが、現在では関東〜沖縄地方にかけて広く帰化しています。夕方に艶っぽい花を咲かせることから現在の名称が付けられましたが、実際には明け方に開花し、夕方頃には萎んでしまう一日花です。
オシロイバナの概要
科・属名:オシロイバナ科オシロイバナ属
種別:多年草(一年草として扱われることもあり)
花色:ピンク、赤、黄、白など
花期:7〜9月
原産:中南米
別名:ユウゲショウ(夕化粧)など
花言葉:臆病、内気、恋を疑うなど
◎特徴:
江戸時代に日本へ渡来した植物で、現在では各地に分布しています。関東以西では冬になっても地下の根が残るため多年草として扱われますが、一年草として販売されている地域もあります。
オシロイバナの花は夕方頃に咲き、夜行性の虫を呼び寄せます。一日花のため、翌朝にはしぼんでしまいます。
◎オシロイバナの概要は下記記事からの引用です
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ユウゲショウとオシロイバナの違いは?
冒頭で取り上げたのはアカバナ科マツヨイグサ属に属するユウゲショウですが、次にご紹介したオシロイバナ(オシロイバナ科オシロイバナ属)にも「ユウゲショウ」という別名があるため非常に紛らわしいです。いずれも夕方に開花することが名前の由来となっていますが、植物としての性質は全く異なるため、葉や花の見た目から容易に判別することができます。
▲ユウゲショウの花(左)とオシロイバナの花(右)
ただ見た目がいくら異なっていてたとしても、名前自体が紛らわしいことに変わりはありません。そこで、アカバナ科マツヨイグサ属のユウゲショウのことを「アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)」と呼び分けることもあります。オシロイバナよりも赤みを帯びた花を咲かせるから?と思いきや実はそうではなく、花の見た目がアカバナ(アカバナ科アカバナ属)に似ていることなどが名前の由来となっているようです。