◎前回の記事はこちら(#39高知県)
【都道府県の花#39】高知県の木・花について - アタマの中は花畑
2023年7月より「都道府県の木・花シリーズ」と題して、各都道府県を代表する植物についてご紹介しています。第40回となる今回は、福岡県の木と花について取り上げたいと思います。
福岡県の木について
福岡県の木は茨城県・大阪府・和歌山県と同じく「うめ」です。ということで、うめの概要について当時の記事より再掲します。
科・属名:バラ科サクラ属
種別:落葉小高木
花色:白、桃、赤
花期:1〜3月
原産:中国
別名:好文木(コウブンボク)、風待草(カゼマチグサ)、春告草(ハルツゲグサ)など
花言葉:上品、高潔、忍耐など
◎特徴:
中国原産の落葉高木で、日本へは8世紀頃に伝来したと言われています。花を楽しむのはもちろんのこと、漢方薬(烏梅)の原料としても重宝されてきました。その後品種改良が進み、現在では300品種以上が流通しています。庭園などに欠かせない植物の一つですが、日本では人の手が入らないと育つことができず、自生することはほとんどありません。
未熟な実(青梅)は有毒成分を持ちますが、梅干しや梅酒に加工することで毒が抜け、美味しくいただくことができます。
◎うめの概要は下記記事からの引用です
【梅・桃・桜・杏子】ウメとモモとサクラとアンズの花の違いは? - アタマの中は花畑
福岡県の花について
福岡県の花は 静岡県と同じく「つつじ」です。 ツツジはツツジ科ツツジ属に属する樹木の総称ですが、ここではクルメツツジの概要についてご紹介します。
科・属名:ツツジ科ツツジ属
種別:常緑低木(地域によっては落葉)
花色:ピンク、赤
花期:4〜5月
原産:日本
別名:キリシマツツジなど
花言葉:情熱、燃える想い、恋の喜びなど
◎特徴:
キリシマツツジとサタツツジなどの交配により、江戸時代末期に誕生した園芸品種です。福岡県・久留米で品種改良されたことからその名が付けられました。花の直径は3〜4cm程度で、一般的なツツジに比べてやや小ぶりですが、日当たりの良い場所では一度にたくさんの花を咲かせます。半常緑性のため、暖かい地域では年中葉を茂らせていますが、寒い地域では冬に葉を落とす性質があります。
福岡県の木・花の由来は?
福岡県の木としてうめ、福岡県の花としてつつじが選ばれたのには、それぞれ以下のような経緯があるようです。
◎うめ
・NHK植物友の会により、昭和29年3月19日に制定された。大宰府天満宮の菅原道真公と飛梅の故事(※)にちなんだことが由来。
※無実の罪で京都を追われた菅原道真公が、大切にしていた紅梅殿のウメとの別れを惜しんで歌を詠んだ。その歌が梅に通じたのか、花びらが太宰府まで飛来し、太宰府の庭に咲いたという言い伝え。
◎つつじ
・緑の日本全国運動にて、昭和41年9月5日に制定された。久留米地方を中心にツツジの栽培が盛んで、国内外で有名なことなどが由来。
◎次回の記事はこちら(#41佐賀県)
【都道府県の花#41】佐賀県の木・花について - アタマの中は花畑