先日実家に帰省した際、近所の畦道でマルバツユクサの花を見かけました。ツユクサの仲間について、本ブログではこれまでシロバナツユクサ・トキワツユクサ・ムラサキツユクサを取り上げてきましたが、マルバツユクサが登場するのは今回が初めてです。
これまでの「ツユクサの仲間達」に比べると最もツユクサらしい見た目をしているマルバツユクサですが、一般的なツユクサとはどのような点が異なるのでしょうか?
▲シロバナツユクサの花(参考)
▲トキワツユクサの花(参考)
▲ムラサキツユクサの花(参考)
ツユクサの概要
科・属名:ツユクサ科ツユクサ属
種別:一年草
花色:青など
花期:6〜9月
原産:日本を含むアジア全域
別名:蛍草、藍花、青花など
花言葉:なつかしい関係、尊敬、恋の心変わり、密かな恋など
◎特徴:
日本にも広く自生する一年草で、初夏から夏にかけて青く鮮やかな花を咲かせます。一般的に知られているのは写真の青いツユクサですが、日本には青いツユクサを含む数種類が自生しています。古くから親しまれており、夏の季語としても用いられています。
◎ツユクサの概要は下記記事からの引用です
【ツユクサ】梅雨を代表する雑草といえばこれ!?名前の由来や花言葉について - アタマの中は花畑
マルバツユクサの概要
科・属名:ツユクサ科ツユクサ属
種別:一年草
花色:青、白(閉鎖花)
花期:7〜10月
原産:熱帯アジア
別名:─
花言葉:─
◎特徴:
熱帯アジア原産の帰化植物で、日本では関東地方以西の比較的暖かい地域に分布しています。夏〜秋にかけて青い花を咲かせますが、地中でも閉鎖花と呼ばれる白い花を咲かせます(※閉鎖花も自家受精し、種子を作ることが可能です)。地上部を枯らしただけでは閉鎖花の種子が残ってしまうため、近年は駆除が難しい雑草としてたびたび問題視されています。
ツユクサとマルバツユクサの違いは?
ツユクサとマルバツユクサはどちらもツユクサ科ツユクサ属に属するため、広い意味では同じ仲間の植物と言えます。但し、実際には名前の由来でもある「葉の形」に加え、見分けるポイントが何ヶ所かあります。
◎ツユクサの特徴(写真左)
・花色は鮮やかな青色(白い花を咲かせる個体もあり)
・マルバツユクサに比べて花は大きい
・葉先はやや尖っている
・葉の縁が波打っていない
・地下に花を咲かせない
・苞葉の表面にあまり毛は生えていない など
◎マルバツユクサの概要(写真右)
・花色は淡い青色(白い花を咲かせる個体もあり)
・ツユクサに比べて花は小さい
・葉先が丸みを帯びている
・葉の縁が波打っている
・地下に花を咲かせる(閉鎖花)
・苞葉の表面に細かい毛が生えている など