突然ですが、皆さまはこの写真を見てどんな名前を思い浮かべたでしょうか。この写真は写真AC様にて「プラム」で検索したものであり、私自身もプラムのつもりで引用させていただきました。
そして、このプラムと混同されやすいのがプルーンです。名前の響きも含めてよく似ていますが、実際のところ両者は同じ果物を指しているのでしょうか?
プラムの概要
科・属名:バラ科サクラ属
種別:落葉小高木
花色:白
花期:3〜4月
収穫期:6〜8月
原産:アメリカ
別名:スモモなど
花言葉:誤解、甘い生活、忠実、独立など
◎特徴:
日本スモモとアメリカ原産のスモモを交配させた品種のことで、大正時代に日本へ逆輸入されました(※明治時代にアメリカで交配させて誕生したことから、原産地はアメリカとしています)。そのため日本スモモとは性質が異なりますが、日本スモモのことを「プラム」と呼ぶケースもあり、両者の線引きがやや難しくなっています。日本スモモとプラムを合わせた生産量は山梨県が国内トップで、長野県、和歌山県、山形県などがその後に続きます。
プルーンの概要
科・属名:バラ科サクラ属
種別:落葉高木
花色:白
花期:3〜4月
収穫期:7〜9月
原産:コーカサス地方
別名:セイヨウスモモなど
花言葉:誠実な一生など
◎特徴:
コーカサス地方(カスピ海と黒海に挟まれた地域)原産の落葉高木で、古代ローマ時代には既に食べられていたようです。その後ヨーロッパやアメリカに広まった後、明治時代初期には日本にも伝わりました。
収穫した実はドライフルーツやシロップに加工されることが多いものの、新鮮なものであれば生食も可能です。雨により裂果する性質があるため、日本では比較的雨の少ない長野県、青森県、北海道などで栽培されています。
プラムとプルーンの違いは?
プラムとプルームはいずれもバラ科サクラ属に属する樹木で、広い意味では「スモモ」と呼ばれる果物です。しかしながら、プラム・プルーンと呼び分ける場合は以下の特徴によって区別されます。
◎プラムの特徴(写真左)
・スモモのうち、交配によりアメリカで誕生した品種の総称
・果皮の色は赤、紫、黄などさまざま
・実の形は丸いものが多い
・収穫した実は生食用に流通することが多い
・プルーンに比べて日本での栽培が容易 など
◎プルーンの特徴(写真右)
・スモモのうち、コーカサス地方(ヨーロッパ)を原産とする品種の総称
・果皮の色は黒みを帯びた紫が多い
・実の形は楕円形が多い
・収穫した実はドライフルーツやシロップなどに加工されることが多い
・雨の多い日本では栽培がやや難しい など