先日、鉢植えの観葉植物から見覚えのあるオレンジ色の花が咲いているのを見つけました。私自身はこの花を「ゴクラクチョウカ」と呼んでいるのですが、園芸界隈では「ストレリチア」と呼ぶこともあります。
その華やかな見た目から、フラワーアレンジメントや花束によく利用されているイメージですが…ゴクラクチョウカとは一体どんな花なのでしょうか?
ゴクラクチョウカの概要
科・属名:ゴクラクチョウカ科ゴクラクチョウカ属
種別:多年草
花色:青紫など
花期:5〜10月
原産:南アフリカ
別名:ストレリチア、ストレチア、バードパラダイスなど
花言葉:輝かしい未来、寛容など
◎特徴:
ゴクラクチョウ科ゴクラクチョウ属に属する多年草の総称で、日本へは明治時代初期に渡来しました。花の見た目が極楽鳥(または風鳥(フウチョウ))に似ていることからその名が付けられました。
原産地である南アフリカには5種類ほどが分布していますが、日本ではストレリチア(ストレチア)・レギネと呼ばれる品種を「ゴクラクチョウカ」と称することが多いです。なお「ストレリチア」という呼称については、植物愛好家として知られたジョージ3世の王妃の旧姓(メクレンブルク=シュトレーリッツ)に由来しています。
花弁の色はオレンジではなく…?
概要欄で触れたストレリチアについて、もし「花弁の色は何色でしょうか?」と聞かれたら皆さまは何と回答されますでしょうか。私であればオレンジと即答していまいそうですが、厳密には間違っているのだそうです。
とはいえ、上の写真を見てもオレンジの花弁が何枚も伸びているようにしか見えないのですが…この部分は花弁ではなく、萼(がく)に該当します。そして、この萼の内側にひっそり顔を出している青紫色の部分こそが本来の花弁です。したがって、ストレリチアの花弁は青紫(または青)と回答するのが正しい…というわけです。
日本でも栽培可能?
一見すると南国植物のように見えるゴクラクチョウカですが、観葉植物の中では比較的寒さに強いことでも知られています。ゴクラクチョウカの耐寒温度は5℃程度ですが、実際には2〜3℃を下回らない地域であれば屋外でも越冬可能です。一方で、前述の気温を下回る地域や霜の降りる地域に関しては、冬場のみ室内で管理する必要があります。
また屋外で管理する場合は半日陰でも栽培可能ですが、日当たりの良い場所で育てた方が花付きも良くなります。
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