本日は、通勤中に見かけたこちらの花についてご紹介したいと思います。一見するとムラサキツユクサのようにも見えますが、こちらはムラサキゴテン(紫御殿)と呼ばれる園芸植物です。
「紫御殿」と表記するととても高貴な植物のように感じてしまいますが、我が家の近所では空き地の一角でも元気に花を咲かせています。そんなムラサキゴテンですが、一体なぜこのような名前が付けられたのでしょうか?
ムラサキゴテン(紫御殿)の概要
科・属名:ツユクサ科ムラサキツユクサ属
種別:多年草
花色:赤紫
花期:6〜9月
原産:メキシコ
別名:パープルハート、セトクレアセアなど
花言葉:優しい愛情、誠実、変わらぬ愛など
◎特徴:
メキシコ原産の多年草で、日本へは1950年代に渡来しました。日本ではパープルハートと呼ばれる園芸品種が多く流通しているため、一般的にムラサキゴテンと言えば本種のことを指します。日当たりの良い乾燥した場所を好み、耐寒性にはそれほど優れませんが、関東地方以西であれば屋外での越冬も可能です。またわずかな毒性を持ち、犬や猫に与えると嘔吐や下痢の症状を引き起こすことがあるため注意が必要です。
名前の由来は?
ムラサキゴテン(紫御殿)という名称の由来については、実はあまり明らかになっていません。ただ調べてみたところ、有力な説として以下が挙げられていることがわかりました。植物としての見た目や歴史的な意味合いなどが関係し、紫+御殿=ムラサキゴテンと名付けられたようですね。
・花、葉、茎の全てが紫色である点
・葉や茎の構造がしっかりしており、御殿を連想させる点
・長年にわたり、紫が高貴な色として扱われてきた点
ムラサキゴテンとムラサキツユクサの違いは?
冒頭でも少し触れたとおり、ムラサキゴテンによく似た植物としてムラサキツユクサが挙げられます。いずれもツユクサ科ムラサキツユクサ属に属しており、広い意味では同じ仲間の植物ですが…両者には以下のような違いがあります。
◎ムラサキゴテンの特徴(写真左)
・花だけでなく、葉や茎も紫色
・花色は赤紫(ピンク)が中心
・花期はやや遅い(6〜9月頃)
・草丈はやや低い(30〜60cm程度)
・耐寒性はやや弱い
◎ムラサキツユクサの特徴(写真右)
・花は紫色だが、葉や茎は緑色
・花色は紫、ピンク、白など多彩
・花期はやや早い(5〜7月頃)
・草丈はやや高い(50〜100cm程度)
・耐寒性は強い
◎ムラサキツユクサの概要は下記記事からの引用です
【露草】ツユクサとムラサキツユクサの違い・特徴は? - アタマの中は花畑
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