私の実家では、神棚によく榊(サカキ)の枝葉を奉ります。サカキの枝葉は実家の敷地内に生えているものを使うのですが、ちょうど良いものがない場合はヒサカキで代用します。
ところで、名前がよく似た両者ですが、サカキとヒサカキにはどのような違いがあるのでしょうか?
サカキの概要
科・属名:モッコク科サカキ属
種別:常緑小高木
花色:薄黄
花期:6〜7月
原産:日本、朝鮮半島、中国、台湾
別名:マサカキ、ホンサカキなど
花言葉:神を尊ぶ、控えめな美点、揺るがないなど
◎特徴:
日本、朝鮮半島、中国、台湾などを原産とする常緑小高木で、日本では関東〜沖縄地方にかけて分布しています。人の心や神様が宿りやすい神聖な植物とされ、古来より神事の際によく用いられてきました(※葉先の尖った植物に神様が宿りやすいと考えられていたことや、年中葉を茂らせる常緑樹に対して特別な信仰があったことなどが由来)。またサカキという名称については、神様の聖域と人間界の境界を表す「境木」、栄える木という意味合いの「栄木」、神聖な木という意味合いの「賢木」などが由来しています。
ヒサカキの概要
科・属名:モッコク科ヒサカキ属
種別:常緑小高木
花色:薄黄
花期:3〜4月
原産:日本、朝鮮半島、中国、台湾
別名:ホソバヒサカキなど
花言葉:厳粛など
◎特徴:
日本、朝鮮半島、中国、台湾などを原産とする常緑小高木で、日本では東北南部〜沖縄地方にかけて分布しています。サカキと同様に、神事の際に用いられることが多く、特にサカキの入手が難しい関東地方以北では重宝されています。春先には薄黄色の小さな花を咲かせ、都市ガスのような独特の香りを放つことでも知られています(※早春でまだ虫が少ない中、この香りによってハエなどを誘き寄せているようです)。
サカキとヒサカキの違いは?
サカキはモッコク科サカキ属、ヒサカキはモッコク科ヒサカキ属に属するため、両者は似ているようで異なる樹木です。ここでは、両者の特徴や違いについても簡単に整理してみました。ヒサカキに関しては、サカキとは異なる植物であること(=非榊)や、サカキより小型であること(=姫榊)などが名前の由来だとされています。
◎サカキの特徴(写真左)
・ヒサカキに比べて葉、花、実がそれぞれ大きい
・葉の縁がギザギザしていない
・葉の表面にあまり光沢はない
◎ヒサカキの特徴(写真右)
・サカキに比べて葉、花、実がそれぞれ小さい
・葉の縁がギザギザしている
・葉の表面に光沢がある
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