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【都道府県の花#44】大分県の木・花について - アタマの中は花畑
2023年7月より「都道府県の木・花シリーズ」と題して、各都道府県を代表する植物についてご紹介しています。第45回となる今回は、宮崎県の木と花について取り上げたいと思います。
宮崎県の木について
宮崎県の木は「フェニックス」です。ここでは、フェニックスの概要についてもご紹介します。
科・属名:ヤシ科ナツメヤシ属
種別:常緑高木
花色:黄
花期:4〜6月
原産:カナリー諸島(アフリカ西海岸)
別名:フェニックス・カナリエンシス、カナリーヤシなど
花言葉:躍動感など
◎特徴:
カナリー諸島を原産とする常緑高木で、日本では関東地方以西の太平洋側を中心に植栽されています。ヤシ科の植物の中では耐寒性に優れ、−5〜−10℃程度までなら耐えられると言われています。病害虫に強く、かつ長寿であることから、ギリシア神話の不死鳥に因んで「フェニックス」という名で親しまれています。
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なおフェニックスと呼ばれる樹木は本種だけではなく、日本国内ではフェニックス・ロベリニー(シンノウヤシ)も流通しています。フェニックス・カナリエンシスに比べると耐寒性には劣るものの、小型であるため室内でも楽しむことができます。
▲フェニックス・ロベリニー(参考)
宮崎県の花について
続いて、宮崎県の花は「はまゆう」です。こちらも、はまゆうの概要についてご紹介します。
科・属名:ヒガンバナ科ハマオモト属
種別:多年草
花色:白
花期:7〜9月
原産:東南アジア〜南アジア
別名:ハマオモトなど
花言葉:どこか遠くへ、汚れのない、あなたを信じますなど
◎特徴:
東南アジア〜南アジアを原産とする多年草で、日本では関東〜沖縄地方に分布しています。浜辺に自生し、かつ花の見た目が神事の際に用いる木綿(ゆう)に似ていることからその名が付けられました。また、葉の形状がオモト(キジカクシ科オモト属)に似ていることから「ハマオモト」とも呼ばれることもあります。
園芸用としても人気があり、温暖な地域であれば浜辺でなくても育てることができます。
宮崎県の木・花の由来は?
宮崎県の木としてフェニックス、宮崎県の花としてはまゆうが選ばれたのには、それぞれ以下のような経緯があるようです。
◎フェニックス
・県民投票により、昭和41年9月3日に制定された(オビスギ、クスノキとの3択)。日南海岸沿いに多く植えられていたフェニックスが、南国(=宮崎)のイメージに合うことなどが由来。
◎はまゆう
・ 置県80年を記念して開かれた県花選定委員会で候補に挙がり、最終的には昭和39年12月22日に制定された。県北〜県南の海岸線に広く分布していることなどが由来。
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