本ブログでは、不定期に「この蕾は何の花?」「この芽は何の花?」と題したクイズ記事を投稿してきました。今回からは少し趣向を変えて、「この漢字は何という植物?」シリーズをお送りしたいと思います。
▲アイキャッチ画像で正解が分かってしまわないよう、全く関係のない写真を1枚貼っておきます。今回は、今朝撮影したススキです。
植物名の多くは片仮名や平仮名で表記されますが、中には漢字があてられることもあります(ex.桜、松、竹、梅など)。また難読漢字と言われるものでも薔薇(バラ)や檸檬(レモン)辺りは一定の知名度がありますが、中には漢字表記をほとんど知られていない植物も多く存在します。ということで今回は、そんな意外な漢字表記を持つ植物をいくつかご紹介したいと思います。
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【クイズ】この蕾は何の花?〜春咲きの樹木はいつから蕾を準備するの?〜 - アタマの中は花畑
この漢字は何と読む?
今回出題するのはこちらの5つです。今回は第1回ということもあり、難易度は少し低めにしています。いずれも過去に本ブログで触れたことがあり、かつ食べられる植物です(※厳密に言うと⑤は植物ではないのですが、ここでは大目に見ていただければ。。。)。
①西瓜
②南瓜
③大蒜
④無花果
⑤木耳
正解発表!正しくはこう読みます
①西瓜
西瓜は「スイカ」と読みます。「西瓜」は元々中国語であり、(中国から見て)西アジア・中央アジアなどの西方より伝来したことからその名が付けられました。なお西瓜の本来の読み方は「シィグァ」で、日本ではこの発音が訛って「スイカ」と呼ばれるようになりました。
②南瓜
南瓜は「カボチャ」と読みます。「南瓜」も元々中国語であり、(中国から見て)カンボジアなどの南方より伝来したことからその名が付けられました。 なお日本ではカンボジアより伝来した瓜であることから当初は「カンボジア瓜」と呼ばれていましたが、現在ではそれが訛って「カボチャ」に変化したという説が有力です(※諸説あります)。
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③大蒜
大蒜は「ニンニク」と読みます。ヒガンバナ科ネギ属に属する植物(蒜=ひる)であり、かつノビル(野蒜)に比べて大型であることからこの漢字があてられました。
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④無花果
無花果は「イチジク」と読みます。イチジクは実の内側に花を咲かせる珍しい特徴を持っており(※つまり私達が普段食べているのは花の部分)、外から見ると花が咲いていないように見えることからこの漢字があてられました。
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⑤木耳
木耳は「キクラゲ」と読みます(※キクラゲは野菜のように扱われますが、厳密には菌類なので植物ではありません)。木に生え、かつ見た目が人間の耳に似ていることからこの漢字があてられました。
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◎第2回はこちら
(気が向いたら更新)