今回はドングリに関するクイズをお送りしたいと思います。突然ですが、皆さまは「ドングリ」と言われたらどんな実を思い浮かべるでしょうか。私であればこちらの実(クヌギ)をまず連想しますが、違う形の実を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。
というのも、ドングリは特定の樹木を表す名称ではなく、あるカテゴリに属する樹木の総称として用いられています。本記事では「ドングリのようで実はドングリではない木」「ドングリではないようで実はドングリの木」をいくつか取り上げますので、それぞれどちらに該当するか考えてみていただければと思います。
この木はドングリ?それともドングリではない?
今回出題するのはこちらの5つです。ここでは実の写真をそれぞれ掲載していますが、どれもドングリを連想させるような見た目をしていますね。
①クリ(栗)
・秋の味覚の代表格です。チクチクしたイガの中には、ドングリのような大きな実が入っています。
②トチノキ(栃)
・栃餅や栃の実せんべいの原料としても知られています。実は茶色で光沢があり、①の栗にもよく似ています。
③アーモンド
・ナッツ類の代表格です。私達がよく知るアーモンドは茶色で、その色合いはドングリを連想させます。
④カシワ(柏)
・柏餅を包む際によく用いられます。私達がよく知っているのは葉ですが、ドングリのような実をつけることでも知られています。
⑤クルミ(胡桃)
・こちらもナッツ類の代表格です。ドングリのような実は硬い殻を持つことでも知られ、割るには一苦労します。
正解発表!5種類のうちドングリは◯種類だった!
正解発表の前にまず定義から説明しておくと、ドングリとはブナ科の果実を示す総称です。したがって、実の色や見た目は一切関係なく、その樹木がブナ科に属するか否かでドングリかどうかを判別することができます。この定義に沿って判別すると、正解は以下の通りです。先ほど挙げた5種類の樹木のうち、ドングリと呼べるのはわずか2種類のみとなります。
①クリ(栗)
→ブナ科クリ属に属するため「ドングリ」
(※ドングリとクリは区別して扱われることも多いですが、ブナ科に属しているため広い意味ではドングリの一種です)
②トチノキ(栃)
→ムクロジ科トチノキ属に属するため「ドングリではない」
③アーモンド
→バラ科サクラ属に属するため「ドングリではない」
④カシワ(柏)
→ブナ科コナラ属に属するため「ドングリ」
⑤クルミ(胡桃)
→クルミ科クルミ属に属するため「ドングリではない」
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