◎前回の記事はこちら(#46鹿児島県)
【都道府県の花#46】鹿児島県の木・花について - アタマの中は花畑
2023年7月より「都道府県の木・花シリーズ」と題して、各都道府県を代表する植物についてご紹介しています。最終回となる今回は、沖縄県の木と花について取り上げたいと思います。
沖縄県の木について
沖縄県の木は「リュウキュウマツ」です。ここでは、リュウキュウマツの概要についてもご紹介します。
科・属名:マツ科マツ属
種別:常緑高木
花色:─(花弁なし)
花期:3〜4月
原産:日本
別名:リュツキュウアカマツ、リュウキュウマツ、オキナワマツなど
花言葉:─
◎特徴:
日本原産の常緑高木で、日本ではトカラ列島(鹿児島県)〜沖縄県に分布しています。 日本に分布する松の中では葉が最も長く、赤松の葉のような柔らかさも併せ持っています。最大で樹高25mに達することもある高木ですが、台風の影響を受けやすい地域に分布していることもあり、比較的小型の個体が多いと言われています。
現在は小笠原諸島(東京都)でも見られますが、こちらは明治時代以降に持ち込まれたものであるため、現地では帰化植物として扱われています。
沖縄県の花について
続いて、沖縄県の花は「デイゴ」です。こちらも、デイゴの概要についてご紹介します。
科・属名:マメ科デイゴ属
種別:落葉高木
花色:赤
花期:3〜5月
原産:熱帯アジア、オーストラリア
別名:デイコ、エリスリナなど
花言葉:愛、生命力、活力など
◎特徴:
熱帯アジア、オーストラリアを原産とする落葉高木で、日本では沖縄県に分布しているほか、奄美大島(鹿児島県)や小笠原諸島(東京都)でも見られます。生長が非常に早いことでも知られ、材木は琉球漆器などの材料に用いられています。また「デイゴ」という名称については、中国南部での呼称である梯姑(テイコ)を由来とする説が有力ですが…さまざまな説があるため、詳細についてはあまりはっきりしていません。
なお沖縄県では、デイゴの花が見事に咲き誇った年は台風が多く襲来し、天災に見舞われやすいという言い伝えがあります。
沖縄県の木・花の由来は?
沖縄県の木としてリュウキュウマツ、沖縄県の花としてデイゴが選ばれたのには、それぞれ以下のような経緯があるようです。
◎リュウキュウマツ
・県民投票(リュウキュウマツ、ガジュマル、フクギ、ビロウ、アカギ、テリハボクが候補)および県木制定会議による審議を経て、昭和47年10月26日に正式に制定された。沖縄県独自の品種で枝ぶりも美しく、増殖も容易で経済性にも富んでいることなどが由来。
◎デイゴ
・県民投票(デイゴ、ブッソウゲ、テッポウユリなどが候補)および審議会を経て、 昭和47年10月26日に正式に制定された。南国沖縄をイメージさせる花色を持ち、観光資源としての価値が高く、さらには琉球漆器の材料として経済価値も高いことなどが由来。