先週末に家族で旅行に出掛けた際、立ち寄った施設にてキンレンカの花を見かけました。以前実家で育てていたことがあったため、名前自体はその時に覚えたのですが…そう言えば最近はあまり見かけていなかった気がします。たまたま見かける機会に恵まれなかっただけだとは思いますが、何だか懐かしい気分になり、何枚も写真を撮影してしまいました。
そんなキンレンカですが、名前だけで言えばキンセンカにもよく似ています。どちらも暖色系の花を咲かせるため、名前以外の共通点が全く無い訳でもなさそうですが…実際のところ、両者には何かしらの関係性があるのでしょうか?
キンレンカの概要
科・属名:ノウゼンハレン科ノウゼンハレン属
種別:多年草(日本では一年草扱いされることが多い)
花色:橙、黄、赤、ピンク
花期:4〜7月、9〜11月
原産:南アメリカ
別名:ナスタチウム、ナスタチューム、ノウゼンハレンなど
花言葉:勝利、愛国心、困難に打ち勝つなど
◎特徴:
南アメリカ原産の多年草で、日本へは江戸時代末期に渡来しました。本来は多年草ですが、極端な暑さや寒さに弱いため、日本では一年草扱いされることが多いです。観賞用として人気が高い植物ですが、中には食用として栽培される品種もあります。食用キンレンカの葉はピリッとした爽やかな辛味を持ち、サラダやサンドイッチなどのアクセントに用いられます。
キンセンカの概要
科・属名:キク科キンセンカ属
種別:一年草または多年草(品種により異なる)
花色:橙、黄
花期:12〜5月(品種により異なる)
原産:地中海沿岸
別名:カレンデュラ、カレンジュラ、ポットマリーゴールドなど
花言葉:別れの悲しみ、寂しさ、悲観、絶望など
◎特徴:
地中海原産の一年草(または多年草)で、日本へは16〜17世紀に渡来したとされています。寒さに強い反面、暑さにはやや弱く、多年草の品種であっても日本では一年草扱いされることがあります。花言葉に関してはネガティブなイメージを持つものが多いですが、日本では花期が長いことなどから供花・仏花としても重宝されています。また薬用効果を持つハーブとしても知られ、古くから肌荒れ・虫刺され・保湿などに用いられてきました。
なお、日本で一般的にキンセンカ(カレンデュラ)と呼ばれるのはカレンデュラ・オフィシナリス属に属する品種で、トウキンセンカと呼ばれることもあります。
◎キンセンカの概要は下記記事からの引用です
【金盞花】カレンデュラとキンセンカの違いは? - アタマの中は花畑
キンレンカとキンセンカの関係性について
概要欄でもご紹介した通り、キンレンカはノウゼンハレン科ノウゼンハレン属、キンセンカはキク科キンセンカ属に属しています。したがって、両者は名前こそ似ているものの、実際には全く異なる植物です。
なお、キンレンカとキンセンカの名前の由来は以下の通りです。どちらも金色(暖色系)の花を咲かせることが由来となっているため、この点だけは共通していると言えそうです。
◎キンレンカの由来
・ 金色を連想させる暖色系の花を咲かせ、かつ葉の形状がハス(蓮)に似ていることからキンレンカ(金蓮花)と名付けられました。また、花の見た目がノウゼンカズラに似ていることからノウゼンハレン(凌霄葉蓮)とも呼ばれます。
◎キンセンカの由来
・金色を連想させる暖色系の花を咲かせ、かつ上を向いて咲く様子が盃のように見えることからキンセンカ(金盞花)と名付けられました。また、学名であるカレンデュラはラテン語の 「Calendae(毎月の第1日)」に由来しており、毎月1日に咲き始めるほど花期が長いことにちなんでいます。
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