突然ですが、皆さまは「こちらの写真を漢字2文字で表してください」と言われたら、どのように回答されるでしょうか。私であれば真っ先に「双葉(ふたば)」と回答してしまいそうですが、最も一般的な呼び方は「子葉(しよう)」なのだそうです。

本ブログに関しても結構「双葉」と書いてきてしまっていますが、「双葉」と説明しても問題なく通用する印象です。実際のところ、子葉と双葉には何か違いがあるのでしょうか?
子葉の定義
子葉とは、種子植物の胚に含まれる最初の葉のことで、発芽後に最初に地上に現れる器官です(※品種によっては地中に潜ったまま、地上に現れないこともあります)。植物が成長したときに展開する「本葉」に対して、発芽のごく初期に現れる小さな葉であることから「子葉」と名付けられました。

子葉は種子の形状に依存することから、本葉に比べて丸みを帯びているケースがほとんどです。また子葉は厚みを帯びており、本葉とは見た目が大きく異なります。
子葉の役割について
子葉は、発芽直後の植物が成長するために重要な役割を果たします。子葉は種子の中の胚に形成されるため、元々養分を豊富に含んでいます。種子が発芽するとその養分を溶かしながら、幼芽や根に与える役割を持ちます。これにより、発芽したばかりの芽の生命維持や初期成長をサポートします。

さらに、地上に顔を出した子葉は葉緑素によって緑色に変色し、光合成を開始します。本葉が展開するまでの間は、光合成の面でも成長をサポートします。その後本葉が本格的に展開すると、役目を終えた子葉は枯れ落ちてしまいます。
子葉と双葉の違いについて
ここまでは子葉の概要や役割について簡単にご紹介してきましたが、冒頭で私が触れた「双葉」とは一体何が違うのでしょうか?
早速調べてみたところ、子葉と双葉はほぼ同じ意味で使用されているものの、定義が少し異なることが分かりました。具体的に記載すると以下の通りで、子葉が全体の総称を指すのに対し、双葉は子葉の中の一分類を指す点が異なります。
◎子葉
・種子植物の胚に含まれる最初の葉のことで、発芽後に最初に地上に現れる器官を指す。つまり、植物全体の総称として用いられている。
◎双葉
・子葉のうち、双子葉類に該当する植物の器官のを指す。つまり、子葉の中の一分類として用いられている。

中学時代の理科の授業で単子葉類・双子葉類について習いましたが、その名の通り単子葉類には子葉が1枚、双子葉類には子葉が2枚あります。このうち、双子葉類に見られる一対の子葉のことを「双葉」と呼ぶようになったようです。したがつて、双子葉類であれば子葉・双葉のどちらで呼んでも問題ありませんが、単子葉類も含む植物全般を指す場合は子葉と呼んだ方が無難なのかもしれません。