先日、私の両親も含めた形で家族旅行に出掛けてきました。旅行のメインは植物…ではありませんでしたが、立ち寄った先で気になる植物を見かけたため、今回から数回に分けてご紹介したいと思います。第1回となる今回は、こちらのシャシャンボです。

私自身「どこかで聞いたことがあるけど、どんな植物かはよく知らない」状態だったのですが、両親にとっては馴染みがあるらしく、昔はこの実を食べていた時期もあったとのことでした。それもそのはず…何とこのシャシャンボ、実はとある果物の仲間なのだそうです。
シャシャンボの概要

科・属名:ツツジ科スノキ属
種別:常緑小高木
花色:白
花期:7月
原産:日本、朝鮮半島、中国、台湾
別名:シャセンボ、サシブなど
花言葉:しがみつく愛、悲しみの涙、実りある人生、知性など
◎特徴:
日本、朝鮮半島、中国、台湾を原産とする常緑小高木で、日本では関東南部〜沖縄地方の沿岸部・丘陵帯に分布しています。秋に実る果実は小さいものの、甘酸っぱい味わいがあり生食も可能です。
春に芽吹く赤い花、夏に開花する白い花、秋に実る黒紫色の実、そして冬でも茂る緑色の葉…と四季折々の姿を楽しむことができるため、庭木としても人気があります。
名前の由来は?
シャシャンボは漢字で「小小坊」と表記しますが、これは秋に実る実の様子に由来しています。小さくて丸い実がたくさん並ぶ様子を小さな坊やに見立てた「小尚ん坊(しょうしょうんぼう)」が語源であり、現在ではこれが転訛してシャシャンボと呼ばれるようになったと言われています。

なお「小小坊」という表記は当て字で、実際には古語の「サシブ(烏草樹)」が転訛してシャシャンボと呼ばれるようになったという説もあります。
シャシャンボはブルーベリーの仲間!?
シャシャンボの実を見て何となく連想された方もいらっしゃるかもしれませんが、シャシャンボはブルーベリーと同じくツツジ科スノキ属に属する樹木です。北アメリカを原産とするブルーベリーに対し、シャシャンボは日本にも自生しているため「日本のブルーベリー」「ワイルドブルーベリー」とも呼ばれます。当然シャシャンボの方が日本の環境に適応しているため、日本で流通しているブルーベリーの苗木の中には、シャシャンボを台木にしたものもあります。

また実に関しては味もよく似ており、どちらも甘酸っぱい味わいを持ちます。ただサイズが小さく食感もパサパサしているため、ジャムなどに加工して食べることも多いようです。