◎前々回の記事はこちら
【小小坊】シャシャンボは「あのフルーツ」の仲間だった!? - アタマの中は花畑
◎前回の記事はこちら
【実葛】サネカズラの別名はビナンカズラ(美男蔓)!?名前の由来について - アタマの中は花畑
前々回のシャシャンボ、前回のサネカズラ(ビナンカズラ)に続き、今回もまた家族旅行中に見かけた植物についてご紹介します。
最終回となる今回は、こちらのシダ(またはコケ)のように見える植物です。シダ・コケ類に関してはあまり詳しくないため、写真を生成AIに投げて名前を調べてみたところ「イワヒバ」という答えが返ってきました。

名前すら知らなかったイワヒバですが、以前実家にもあったため、何となくその見た目だけは覚えていました。とはいえ、イワヒバがどんな植物かは全く知らないため、本記事にて少し整理してみたいと思います。
イワヒバの概要

科・属名:イワヒバ科イワヒバ属
種別:多年草
花色:─
花期:─
原産:東アジア〜東南アジア
別名:イワマツ(岩松)、復活草など
花言葉:長寿、負けない心、稔り
◎特徴:
東アジア〜東南アジアを原産とするシダ植物で、日本では北海道〜沖縄地方までの全域で見かけることができます。主に山地の岩場などに生育し、乾燥に強い性質を持ちます。乾燥すると葉を内側に巻き込み、枯れたような見た目になりますが、水を与えると再び元の姿に戻ります。成長速度はとても遅く、寿命は数十年〜100年に達するとも言われています。
また古典園芸植物の1つとして知られ、愛好家達の間では江戸時代から親しまれてきました。
名前の由来は?
イワヒバは漢字で「岩檜葉」と記載します。その漢字表記の通り、岩場に生え、かつヒノキ(檜)に似た葉を伸ばすことから「イワヒバ」と呼ばれるようになりました。別名でイワマツ(岩松)と呼ばれることもありますが、こちらも葉の見た目が由来となっています。
また、もう1つの漢字表記である「巻柏」については、乾燥時に葉を内側に巻き込む性質に由来しています。元々は中国語表記ですが、現在では巻柏と書いて「イワヒバ」とも読むようになりました。

乾燥に強いのはなぜ?
イワヒバは乾燥すると葉を内側に巻き込んで丸くなる性質を持ちますが、水を与えると再び元の姿に戻ります。枯れたような見た目から元の姿に戻るため「復活草」とも呼ばれ、花言葉に関しても生命力を連想させるものが多く付けられています。思い返してみると、私の実家にあったイワヒバもしばしば干からびていましたが、それでも枯れずに長く生きていた記憶があります。
ここでようやくタイトルの件に触れますが、イワヒバが乾燥に強いのは一体なぜでしょうか?

調べてみたところ、やはり先程の「乾燥時に葉を内側に巻き込んで丸くなる性質」が深く関係しているようです。イワヒバは葉を巻き込むことで表面積を減らし、水分の蒸発を最小限に抑えることができます。この際、葉を裏返すように丸くなるのですが、葉の裏側を覆う白褐色の毛が影を作り、さらなる乾燥を防ぐ役割を果たします。(※このほか、イワヒバの細胞壁に含まれる成分も乾燥防止に役立っているようです)
イワヒバは岩や壁面に根を張るため、一般的な植物に比べて水分を得られにくい環境で生き延びる必要があります。そのため、強力な乾燥耐性を持ち合わせることで、乾燥しやすい厳しい環境にも順応できるようになったと考えられます。