アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【黒酸塊】生のカシスを見かけないのはなぜ?

今回は、私達の身近にありながら、実はよく知られていないであろう果物を1つ取り上げたいと思います。その果物が入っている飲み物としてお馴染みなのがカシスオレンジで、お酒が苦手な私でも飲むことができる数少ない酒類の1つです。

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ということで、今回の主役はカシスです。先程例として挙げたカシスオレンジをはじめ、私達の身の回りでも流通している果物ですが…どんな植物かと聞かれたら意外と分からない方が多いのではないでしょうか。もちろん私もその1人なので、今回はカシスについて少しまとめてみることにしました。

 

 

カシスの概要

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科・属名:スグリ科スグリ属

種別:落葉低木

花色:黄緑

花期:4〜5月

収穫期:7〜8月

原産:ヨーロッパ、西アジア、中央アジア、ヒマラヤ山脈周辺

別名:クロスグリ、クロフサスグリ、ブラックカラントなど

花言葉: あなたを喜ばせる、あなたの不機嫌が私を苦しめる、あなたに嫌われたら私は死にますなど

◎特徴:

ヨーロッパ、西アジア、中央アジア、ヒマラヤ山脈周辺にわたる広い地域を原産とする落葉低木で、日本へは明治時代に渡来しました。冷涼な気候を好み、日本では青森県、北海道、岩手県を中心に生産されています。

実の見た目だけで言えばブルーベリーに似ていますが、ブルーベリーはスノキ科の樹木であり。植物としての性質は異なります。カシスはスグリ科

属するため植物学的にはスグリに近く、果実の色が黒紫色であることからクロスグリ(クロフサスグリ)と呼ばれることもあります。

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▲スグリ(セイヨウスグリ)(参考)

 

生のカシスを見かけないのはなぜ?

カシスと言えばお酒やジュースの原料としてもお馴染みの果物ですが、生食用の実についてはほとんど見かけないような気がしています。海外が主な産地で傷みやすい性質を持つ(ex.アセロラなど)のであれば分からなくもないのですが、国内でも生産されているカシスが生の状態でほとんど流通していないのは一体なぜなのでしょうか?

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調べてたみたところ、カシスの実は熟した状態であっても酸味が非常に強く、独特の渋味や苦味も併せ持つため生食には向かないのだそうです。「黒酸塊(クロスグリ)」という漢字表記からも、その酸味の強さが伺えますね。

そして、この酸味・苦味・渋味を取り除くためには、加熱・加糖・発酵などの処理が必要になります。したがって、カシスは生の状態ではなく、その多くがお酒・ジュース・ジャムなどに加工された上で流通しています。

 

カシスの花言葉は怖い?

概要欄にも記載した通り、カシスの代表的な花言葉として「あなたを喜ばせる」があります。これだけなら良かったのですが…他にも「あなたの不機嫌が私を苦しめる」「あなたに嫌われたら私は死にますなど」といった花言葉を持つのもカシスの特徴です。

これまで本ブログで取り上げてきた植物の中でも特に具体的かつ怖い花言葉ですが、このような花言葉が付けられたのにはどのような背景があるのでしょうか?

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これには、枝から生える棘(とげ)が深く関係しています。…と言っても、カシス(クロスグリ)自体は棘を持たない樹木で、実際に棘を持っているのはスグリ科に属する他の樹木です。これらの樹木は実を守るために棘を生やしており、収穫しようとする人達を傷つけてしまうことから、このような怖い花言葉が付けられたと考えられます。

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▲棘を持つスグリの例(セイヨウスグリ)

 

したがって、カシス単体で見れば「全く関係のない理由で怖い花言葉が付けられた(=濡れ衣を着せられた?)」と言える状況なのかもしれません。

 


果樹の苗/ジャンボカシス:チタニア5号ポット[7月頃収穫 一般種の約2倍の大実フサスグリ・ブラックカーラント ホームフルーツ・家庭果樹]