先週末、子どもたちとアスレチック施設へ出かけた際、敷地内でキンラン(金蘭)らしき植物を見つけました。私自身、キンランを見かけるのは本当に久しぶりで、もしかすると前回は小学生の頃だったかもしれません。

そんな約30年ぶりの“再会”となったキンランですが、よく似た名前の植物としてギンラン(銀蘭)が挙げられます。1990年代にテレビを賑わせた双子の「きんさんぎんさん」を彷彿とさせるキンランとギンランですが、両者は同じ仲間の植物なのでしょうか?
キンラン(金蘭)の概要

科・属名:ラン科キンラン属
種別:多年草
花色:黄
花期:4〜6月
原産:日本、中国、朝鮮半島
別名:キサンラン(黄山蘭)、オウラン(黄蘭)など
花言葉:眠れる才能、華やかな美人
◎特徴:
日本、中国、朝鮮半島を原産とする多年草で、日本では東北地方南部〜九州地方に分布しています。手入れの行き届いた雑木林で見かけられる地生ラン(=地上に生えるラン)の一種で、黄色(黄金色)の花を咲かせることからその名が付けられました。
かつてはごく普通に見られたランですが、近年は里山の管理放棄や宅地開発による環境の変化などによって個体数が減少し、多くの地域で絶滅危惧種に指定されています。またキンランは特定の菌類と共生しなければ生育できないため、人工的な栽培が非常に難しいことでも知られています。
ギンラン(銀蘭)の概要

科・属名:ラン科キンラン属
種別:多年草
花色:白
花期:5〜6月
原産:日本、中国、朝鮮半島、台湾
別名:ハクラン(白蘭)など
花言葉:控えめな心、おとなしい貴婦人
◎特徴:
日本、中国、朝鮮半島、台湾を原産とする多年草で、日本では北海道地方〜九州地方に分布しています。花色(白)を白銀に見立て、キンランと対比される形でその名が付けられました。キンランに比べて上品で清楚なイメージが強いことから、花言葉に関してもキンランと対称的なものが多く付けられています。
また、ギンランと見た目がよく似た植物としてササバギンラン(笹葉銀蘭)が挙げられます。ササバギンランは笹のように葉が細長く、かつギンランよりも大型な点で見分けることができます。

▲ササバギンラン(参考)
キンランとギンランの関係性について
キンランとギンランは見た目の印象こそ異なりますが、どちらもラン科キンラン属に属する多年草であり、同じ仲間の植物(近縁種)と言えます。両者の主な違いは花であり、キンランが鮮やかな黄色の花を咲かせるのに対し、ギンランは白い花を咲かせます。また、ギンランの花弁は完全には開かないため(半開)、キンランの花よりもやや控えめな印象を与えます。

なおキンランの概要欄でも触れましたが、ギンランに関しても特定の菌類と共生する必要があるため人工栽培が難しく、近年大きく数を減らしています。地域によっては絶滅危惧種に指定されているため、キンラン・ギンランともに見かけても採取はせず、そっと見守るようにしましょう。