アタマの中は花畑

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【ミドリムシ】植物なのに動き回るのはなぜ?

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少し前の記事で「植物かどうか判断が難しいもの」をクイズ形式でご紹介しました。その中で取り上げたミドリムシが少し興味深い性質を持っていたため、今回は個別の記事として取り上げたいと思います。

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▲私が描いたミドリムシのイラストをAIに着色してもらったもの

 

ミドリムシは理科の教科書にも登場する物体で、「ムシ」という名前を持ちながら、まるで植物のような色合いをしている点が特徴です。分類上植物である点は冒頭の記事でもご紹介済みですが、それではなぜ植物なのに動き回る必要があるのでしょうか?

 

 

ミドリムシの概要

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科・属名:ユーグレナ科(ミドリムシ科)ミドリムシ属

種別:藻類

花色:─

花期:─

原産:不詳(約5億年前から地球上に存在)

別名:ユーグレナなど

花言葉:─

◎特徴:

約5億年前(古生代)から地球上に存在する植物(藻類)です。光合成を行いながら動物のように動き回る変わった性質を持ちますが、分類上は植物(微細藻類)と定義されています。田んぼや沼など、水の流れがほとんど無い淡水域でよく見られ、大量発生すると水が深緑色に変わります。

ミドリムシは単細胞生物であるため、一般的な植物とは異なり花や実を付けません。種で増えない代わりに、自身を分裂させることで個体数を増やしていきます。

 

植物なのに動き回るのはなぜ?

概要欄の通り、ミドリムシは植物(藻類)と定義されていますが、それと同時に「動物のように動き回る」という少し変わった性質を持っています。ミドリムシには鞭毛(べんもう)と呼ばれる細長い器官があり、これをスクリューのようにくるくると回転させることで水中を泳ぐことが可能です。また鞭毛での移動に加え、細胞自体をくねくねと変形させて移動することもできます(すじりもじり運動)。

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それではなぜ、ミドリムシはわざわざ動き回る必要があるのでしょうか?その理由はミドリムシの生存戦略にあります。ミドリムシには眼点(がんてん)と呼ばれる赤い眼のような器官があり、この器官で光を感じ取ることで、光のある方向へ移動する性質を持ちます(走光性)。言い換えると、光合成をより効率的に行うため、環境の良い場所へ自ら移動することができます。したがって、ミドリムシは植物的性質(光合成で栄養を作り出す)と動物的性質(環境の良い場所へ自ら移動する)を併せ持つ、非常に効率的な生存戦略を持っている生物と言えます。

 

なお、ミドリムシの祖先は元々動物に近い性質を持っていたようですが、進化の過程で光合成を行う別の生物を細胞内に取り込んだと考えられます。最終的には取り込んだ生物を葉緑素として利用するようになったことで(二次共生)、現在の姿に繋がったと言われています。

 

ミドリムシが燃料に変わる?

栄養価が高く、健康食品やサプリメントとしてもその名をよく見かけるミドリムシ(ユーグレナ)ですが、近年は次世代バイオ燃料としても注目を集めています。

 

ミドリムシは光合成によって二酸化炭素を吸収し、体内に油脂を生成する性質を持ちます。この油脂を化学的に加工することで、軽油の代替燃料として既存のディーゼルエンジンに用いることが可能です。ミドリムシ由来の燃料は従来の化石燃料とは異なり再生可能で、かつ燃焼時に二酸化炭素を増加させない(※光合成で吸収した二酸化炭素量と相殺される)ため、環境への負荷が少ない燃料として今後ますます重要な存在になるかもしれません。

なお、ミドリムシは水・光・二酸化炭素があれば容易に増殖させることができます。軽油に比べて生産コストはまだまだ高いですが、大規模培養の技術開発も盛んで、実用化に向けた取り組みが世界各地で進行しています。

 


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