今回はこちらのソテツ(蘇鉄)を取り上げたいと思います。私の実家や母校(小学校)にも植えられていたのですが、見た目がヤシに似ているためか、何となく“南国っぽい雰囲気”を醸し出している気がします。

ヤシ科の植物と言えば主に熱帯地域に分布しており、寒さに弱いことでもお馴染みです。一方で、ソテツは私達の身の周りでもよく見かけますが、果たしてヤシの仲間なのでしょうか?
ソテツの概要

科・属名:ソテツ科ソテツ属
種別:常緑低木〜常緑小高木
花色:─(裸子植物のため花弁なし)
花期:6〜8月
原産:日本、中国南部、台湾
別名:テッショウ(鉄蕉)、ホウビショウ(鳳尾蕉)など
花言葉:雄々しい
◎特徴:
日本、中国南部、朝鮮半島を原産とする多年草で、日本では九州南部〜沖縄地方にかけて分布しています。約2億年前(中世代)からほとんど姿を変えずに生き残っている植物であり、その特徴から「生きた化石」と呼ばれることもあります。枯れそうになった際に鉄分を与えると蘇生するという言い伝えから、ソテツ(蘇鉄)と名付けられました。
乾燥に強く成長が遅いため、観葉植物としても人気が高いです。一方で、その成長の遅さから滅多に花を咲かせず、10年に1度程度しか開花しないとも言われています。
ソテツはヤシ科の植物なのか?
南国の雰囲気を醸し出す見た目から、ソテツはヤシ科の植物だと思われがちですが…実際はソテツ科に属しており、分類上は全く異なる植物です。まず、ソテツは裸子植物に属しているため花は花弁を持たず、胚珠(後に種子となる部分)は剥き出しになっています。一方で、ヤシ科の植物は被子植物に属するため花弁を持ち、胚珠は子房(後に果肉となる部分)に覆われています。裸子植物である点を踏まえると、ソテツはヤシ科の植物ではなく、マツやイチョウに近いグループに位置付けられます。

また、ソテツは約2億年前からほぼ姿を変えずに存在してきた非常に古い系統の植物であるのに対し、ヤシ科の植物は比較的新しい時代に現れました。したがって、見た目の印象に反し、ソテツとヤシは系統的にも遠い存在であると言えます。
ソテツの耐寒性について
ソテツは比較的暖かい地域(熱帯〜亜熱帯)を原産とする植物ですが、見た目の印象以上に寒さに強い性質を持っています。ソテツの耐寒温度は一般に5℃程度と言われていますが、−5℃程度までであれば耐えられるようです。寒冷地ではこも巻き(幹を藁やこもで巻くことにより、霜や雪から守る防寒対策)が必要になるケースもありますが、関東地方以南では屋外越冬も可能です。

ヤシ科の植物の多くよりも耐寒性に優れるため(※)、日本では南国風の景観を演出したい場合に、ヤシの代わりとしてソテツが植えられるケースも少なくありません。特に冬場の冷え込みがある地域では、ヤシよりも安定して育てやすい点が評価されているようです。
※シュロやカナリーヤシ(フェニックス)など、−5℃以下でも耐えられるヤシも一部存在します。

▲シュロ(参考)
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ソテツ(蘇鉄) 7号 プラスチック鉢 1鉢 裸子植物 ジャパニーズ・サゴ・パーム Cycas revoluta Japanese sago palm