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先日の記事の中でアップルミントのこぼれ種について取り上げました。アップルミントはプランターで育てているのですが、いつの間にか種がこぼれ、庭に生えてきてしまったようです。
(※アップルミントのほか、レモンバームも混植しています)
実は、アップルミントをはじめとするミントは繁殖力が旺盛なため、栽培する際には注意が必要です。その繁殖力の高さから「ミントテロ」と呼ばれる言葉まであるのだとか。今回は、そんなミントテロについて取り上げてみたいと思います。
ミントテロとは?
ミントテロには大きく2つの意味がありますが、一般的には①で使われることが多いようです。
①ミントの繁殖力を利用した迷惑行為のこと
②自身で栽培していたミントが意図せず増えてしまったこと(※我が家のこぼれ種はこちら)
①については、ミントを他人の庭などに植え付けて繁殖させる行為のことを指しますが、立派な嫌がらせ行為なので決して行わないようにしましょう。②は栽培者自身に起因することですが、取り返しのつかない事態になる前に対処しておいた方が良いと思います。
ミントを庭に植えるのは危険!?
ミントテロの由来から何となくお察しかとは思いますが…繁殖力旺盛なミントを庭に植えるのは控えた方が良いとされています。
ミントは地下茎で増えるため、他の植物に比べて尋常ではないほどのスピードで庭を侵食していきます。少し放っておいただけで、辺り一面がミントだらけ…なんてことも珍しくありません。地下茎で増えるが故に、一度増えてしまうと駆除が非常に面倒な点も厄介なところです。
地下茎のほか種でも増えますし、千切れた根や茎からでも復活するほどの生命力を持ちます。ミントテロを防ぐためにも、摘み取ったミントは必ず焼却処分するようにしましょう。
「ミントに囲まれた庭」「ハーブ畑」と言うと聞こえは良いのですが…実際はとても恐ろしい事態なのかもしれません。
特に気を付けるべきミント
ミントテロの原因として最も名前を聞くのが、現在私が育てているアップルミントではないでしょうか。アップルミントの生命力はミントの中でも最強と言われており、栽培する際は特に注意が必要です。
アップルミントはホームセンター等でも気軽に入手できるため、購入の際はミントテロのことも頭の片隅に入れておくようにしましょう…!
ミントテロの対処方法は?
ミントテロを防ぐ一番の方法は地植えしないことです。地植えではなく鉢植えで育てることにより、生育範囲を制限することができます。但し、地面の上に直接鉢を置いてしまうと、鉢底を通じて増殖しかねないので注意が必要です。
(※ちなみに、我が家ではプランター植え+乱張りの石の上で育てています。それでもこぼれ種で増えたりするため、常に気を配るようにしています)
万が一ミントが増えてしまった場合は、株が大きくなる前に根こそぎ除去しておくのが無難です。我が家でもこぼれ種から生えたと思われる株がちらほらあるのですが、見つけ次第すぐ引き抜くようにしています。
この時、引き抜いた株はその辺に捨てるのではなく、可燃ごみとして処分するのを忘れずに。
辺り一面にミントが増えてしまった場合は、除草剤を使用するか、土ごと入れ替える必要が出てきます。
おわりに
ミントのある庭に憧れを持つ方は多いと思いますが(私もその1人です)、植えるミントの特性を知っておかないと、取り返しのつかない事態になってしまいます。決してミントが悪い訳ではないのですが…ミントのことをよく知った上で、うまく共存していくのが良いのかもしれませんね。
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