アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【春蘭】シュンランの別名はジジババ(爺婆)!?名前の由来について

◎前回の記事はこちら

【クイズ】第3回・この蕾は何の花? - アタマの中は花畑

 

前回の記事にて、ハーフマラソンの会場だった公園(千葉県立柏の葉公園)にて撮影した植物を何枚かご紹介しました。今回も前回に引き続き、当日撮影した写真の中から1つ取り上げてみたいと思います。ということで、今回ご紹介するのはシュンラン(春蘭)です。

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母方の祖母が好んで庭に植えていたこともあり、私にとっても小さい頃から馴染みの深い植物の1つです。今となっては全て枯れてしまったのですが、シュンランの花を見かけると当時の記憶を思い出します(※保育園時代なのでもう30年ほど前の話ですが…)。そんなシュンランですが、私の祖母とは関係なしに「ジジババ」という別名を持っています。一体どんな経緯で「ジジババ」と呼ばれるようになったのでしょうか?

 

 

シュンランの概要

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科・属名:ラン科シュンラン属

種別:多年草

花色:黄、黄緑、橙など

花期:3〜4月

原産:日本、中国、朝鮮半島、台湾

別名:(後述)

花言葉:飾らない心、控えめな美、気品、清純など

◎特徴:

日本、中国、朝鮮半島、台湾を原産とする多年草で、日本では北海道〜九州地方の山地や雑木林に分布しています。日本を代表とする野生ランで、春先に開花することからその名が付けられました。花および花茎は食用可能で、酢の物や塩漬けなどに調理されます。また果実や根には薬用効果があり、果実は止血、根にはヒビやアカギレなどに効くとされています。

 

地域によって呼び名が違う!?

概要欄では主に日本で見かけるシュンランについてご紹介しましたが、実際には中国・朝鮮半島・台湾にも分布しています。そしてルーツとする地域によって、日本シュンラン・中国シュンラン・韓国シュンラン・台湾シュンランと呼び分けることもあります。それぞれの主な違いは以下のとおりで、少しずつ性質が異なることが分かります。ただどの地域も気候的にはよく似ているため、例えば中国シュンランを日本で購入したとしても、問題なく育てることができます。

◎日本シュンランの特徴

・品種数が多く、花色が多岐にわたる

◎中国シュンランの特徴

・花の香り成分が強く、良い香りがする

◎韓国シュンランの特徴

・葉の幅が広く、厚みをもつ

◎台湾シュンランの特徴

・葉の幅が狭く、縁はざらついている

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シュンランの別名について

冒頭でも少し触れたとおり、シュンランはさまざまな別名で呼ばれることもあります。ここでは代表的な別名について、その由来とともに2つほどご紹介したいと思います。

◎ジジババ(爺婆)

・花の上部をおばあさんのほっかむりに、下部をおじいさんの白ひげに見立てたことなどが由来(※諸説あり)。

◎ホクロ(黒子)

・花の唇弁に点在する紫色の斑点模様をホクロ(黒子)に見立てたことが由来。

 

名前の由来に関しては詳しく分からなかったのですが、ほかにもゲンコツバサミ(拳骨挟み)、テングバナ(天狗花)、オナツセイジューロー(お夏清十郎)、ウグイス、ハックリなどの別名があります。


(山野草)シュンラン(春蘭)東の光(アズマノヒカリ)3号(1ポット)日本春蘭 古典園芸【HLS_DU】