突然ですが…ヘクソカズラって何故「ヘクソカズラ」と呼ばれるようになったのでしょうか?
夏になると道端でよく見かけるヘクソカズラ。その辺のフェンスや木によく巻きついていますよね。
そんな私も先日実家付近で見かけました。見かける度に思うのが「何でそんなまた変な名前を…。もっとマトモな名前があったんじゃない…?」ということ。やっぱり触ると変なニオイがするからですかね?
ということで、少しだけ調べてみました。
ヘクソカズラって何者?
ヘクソカズラはアカネ科ヘクソカズラ属の多年草です。(属名からすでにヘクソカズラなんですね…。)
つる性で、北海道から沖縄まで至る所に分布しています。繁殖力がとても高く、周辺のフェンスや木にも巻き付いてしまうことから、駆除方法が紹介されているほどです。なお、ヘクソカズラは日本だけでなく、東アジア圏にも分布しているそうです。
花期は7〜9月で、つりがね型をした白っぽい花を多数咲かせます。秋には光沢のある黄褐色の実をつけます。
気になる名前の由来
私が思っていた通り、葉や茎に悪臭があることからその名がついたそうです。
ヘクソカズラを漢字で書くと「屁屎葛」。昔はクソカズラとも呼ばれていました。ちなみに、ヤイトバナ(灸花)、サオトメバナ(早乙女花)という別名もあるようです。こちらであれば、少しは上品に聞こえるかもしれません。
ヘクソカズラの花言葉は?
実はヘクソカズラにも「人嫌い」「誤解を招きたい」「意外性のある」といった花言葉があります。
ヘクソカズラの特徴を知っていると、花言葉もイメージしやすいですね。
実は薬草だった!
やっぱり臭いことが特徴だったヘクソカズラですが、昔は薬草としても重宝されていたそうです。
効能は意外にもたくさんあります。花や緑だけではなく、葉や根まで使えるんですね。
また、美肌にも効果があるようで、化粧料としても使われるそうです。でも何か臭いそう…。
駆除方法
薬草としての効能をご紹介しましたが、いざ自宅に生えてしまっては困りますよね。簡単ですが、駆除方法もまとめておきます。
ヘクソカズラをはじめとするつる草は生命力がとても強いため、初期段階での駆除が肝心です。仮につるや葉を全て取り去ったとしても、根が残っていればすぐに再生してしまいます。そのため、根の部分まで除去するか、根まで枯らせるタイプの除草剤を散布する必要があります。
また、防臭剤や防草シートを用いて、そもそも生えてこられないような環境にしておくことも手です。
おわりに
臭いだけかと思いきや、きちんとした花言葉があったり、薬草としても使われていたりするヘクソカズラ。少しだけですが、見直すきっかけになりました。
私自身は子供の頃、ヘクソカズラの花を湿らせ、腕や鼻につけて遊んでいました。ヘクソカズラの別名にヤイトバナ(灸花)があることをご紹介しましたが、これは花を逆さまにして肌につけた時の光景がお灸に似ていることからつけられたそうです。子供の頃は、お灸なんて想像もしませんでしたが。笑