南国の花に憧れ、実家にいた頃から育てたくて仕方がなかったハイビスカス。
高校の修学旅行で沖縄に行った時も、ハイビスカスの写真を撮りまくっていたのは良い思い出です。耐寒性が気になり、お土産には買えなかったんですよね。
代わりに買ったのこちら↓
(こちらも冬場の寒さには弱いのですが…)
そんなハイビスカスですが、小さい頃はよく違う花と見間違えていました。今回は、見間違えやすい花達とともに、ハイビスカスの特徴をご紹介したいと思います。
①ハイビスカス
科・属名:アオイ科フヨウ属
種別:常緑性低木
花色:赤、桃、橙、黄、白など
花期:6〜9月
原産:熱帯〜亜熱帯地方に広く分布
別名:ブッソウゲ(仏桑花)
耐暑性:品種により異なる(強い〜やや弱い)
耐寒性:弱い
花言葉:繊細な美(全般)、新しい恋(全般)、勇敢(赤)、華やか(桃)、輝き(黄)、艶美(白)など
特徴:
- 寒さにとても弱い(本州であれば、冬場は室内に取り込む必要あり)
- 葉には光沢や切れ込みがある
- 柱頭の先端にのみおしべがつく
- 花の中央が赤っぽくなる
- 花は一日でしおれてしまう(一日花と呼ばれる)
南国の花として真っ先に思い浮かべる(であろう)ハイビスカス。実はアオイ科フヨウ属に属する植物全般を指します。日本では、熱帯〜亜熱帯に生息する特定の品種のことをハイビスカスと呼ぶようです。そのためハイビスカス=南国のイメージがあるんですね。
②フヨウ
科・属名:アオイ科フヨウ属
種別:落葉性低木
花色:桃、白など
花期:8〜10月
原産:中国
別名:木芙蓉(モクフヨウ)
耐暑性:強い
耐寒性:やや弱い
花言葉:繊細な美、しとやかな美人など
ハイビスカスとの共通点:
- アオイ科フヨウ属に属する(広義のハイビスカスに含まれる)
- 花は一日でしおれてしまう(一日花)
ハイビスカスとは異なる点:
- ハイビスカスよりもやや耐寒性に優れる(本州でも地植え可能だが、寒冷地では冬場は地上部が全て枯れてしまう)
- 開花時期が遅い
- ハイビスカスより葉が大きく、光沢や切れ込みはほとんどない
- めしべが上を向く(ハイビスカスは正面)
③ムクゲ
科・属名:アオイ科フヨウ属
花色:白、桃、赤、紫など
花期:7〜10月
原産:中国
別名:ハチス、もくげ
耐暑性:強い
耐寒性:強い
花言葉:信念、新しい美など
ハイビスカスとの共通点:
- アオイ科フヨウ属に属する(広義のハイビスカスに含まれる)
ハイビスカスとは異なる点:
- ハイビスカスよりも耐寒性に優れる(本州でも地植え可能)
- ハイビスカスよりも葉が小さく、切れ込みが深い
- ハイビスカスよりも花が小さめ
- 柱頭全体におしべがつく
④アオイ(タチアオイ)
(※厳密にはアオイという名の花はないため、こここではタチアオイについて記載)
種別:多年草
花色:赤、桃、橙、黄、白、紫など
花期:6〜8月
原産:地中海沿岸部西部〜アジア
別名:ホリホック
耐暑性:強い
耐寒性:強い
ハイビスカスとの共通点:
- 特になし(花の形が似ているくらい…?)
ハイビスカスとは異なる点:
- アオイ科フヨウ属ではない(広義のハイビスカスには含まれない)
- 木ではなく草
- ハイビスカスよりも耐寒性に優れる(本州でも地植え可能)
- 茎の下の方にのみ葉がつく
ちなみに、モミジアオイという品種もあります。こちらの方がよりハイビスカスらしいですね。
おわりに
まさか、ハイビスカス・フヨウ・ムクゲが全て「広義のハイビスカス」に含まれるとは思っていませんでした。耐寒性や、花や葉の形が異なりますが、全て「ハイビスカス」なのであれば見間違うのも仕方ないのかなーと思えてきました。
過去の記事にも書きましたが、我が家にもようやくハイビスカスがやってきました。
我が家の「ハイビスカス」は寒さに弱いため、冬場は室内で育てようと思っています。