アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々を綴っています。たまに旅行のことも書いたりします。

秋の七草とは?〜覚え方や意外な実用性をご紹介〜

今日は二十四節気の一つ、立秋です。

暦の上では今日から秋ですが、まだまだ暑いですね(ちなみに、立秋後の暑さを残暑といいます)。。。

 

「秋」が始まったということで、今回は秋の七草について少しご紹介したいと思います。七草粥にも使われる春の七草と比べると、何となく影が薄いような気がするんですよね。

調べてみると、秋の七草には意外な実用性や覚え方まであることがわかりました!

 

 

秋の七草の由来は?

秋の七草は、万葉集に収録された山上憶良(やまのうえのおくら)の歌が由来とされています。

収録された歌は2首あり、1首目では

◎秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花(万葉集・巻八 1537)

2首目では、

◎萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌の花(万葉集・巻八 1538)

と詠っています。

 

ざっくり言うと、

1首目では「秋の野に咲く花は7種類ある」

2首目では「その7種とは●●だ」

と詠っています。

 

秋の七草には何があるの?

それでは、山上憶良の2首目の歌にあった7種類についてご紹介します。

萩(ハギ)

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科・属名:マメ科ハギ属

種別:落葉低木

花色:赤紫、白

花期:7〜10月

原産:東アジア(という説が有力、諸説あり)

別名:庭身草(にわみぐさ)、野守草(のもりそう)、初見草(はつみぐさ)など

花言葉:思案、内気、柔軟な精神など

◎特徴:

ハギは、マメ科ハギ属に属する植物の総称です。日本でも広く自生していることから、昔から親しまれてきた花です。秋の彼岸に供えられる「おはぎ」の由来にもなりました。

古い株から芽を出すことから「生芽(ハエキ)」と呼ばれ、それが変化して「ハギ」となったと言われています。また、萩という漢字は日本で作られたものです。

 

薄(ススキ)

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科・属名:イネ科ススキ属

種別:多年性草本

花色:白、茶

花期:8〜10月

原産:東アジア

別名:茅・萱(かや)

花言葉:活力、心が通じるなど

◎特徴:

日本国内に広く分布し、繁殖力がとても旺盛です。地下茎で増えるため、一度生えてしまうと駆除が難しい草の一つです。

万葉集では尾花(おばな)と記載されていました。風になびく穂が動物の尾に見えることから、そのように呼ばれていたようです。

 

葛(クズ)

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科・属名:マメ科クズ属

種別:多年草

花色:赤紫

花期:8〜9月

原産:東アジア

別名:裏見草(うらみぐさ)

花言葉:芯の強さ、活力、治癒、根気など

◎特徴:

生命力がとても強く、かつ根茎で増えるため、一度生えてしまうと駆除が難しい植物の一つです。秋口に咲かせる花はとても甘い香りがします。万葉集では葛花(くずばな)と記載されていました。

根には大量のデンプンを含んでおり、くずきり・葛餅・葛根湯などの原料としても使われています。

 

撫子(ナデシコ)

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科・属名:ナデシコナデシコ

種別:多年草

花色:桃、赤、白

花期:4〜8月

原産:アジア、ヨーロッパ、北アメリカなど

別名:ダイアンサス、蘧麦(きょばく)など

花言葉:無邪気(全般)、純愛(全般)、純粋な愛(桃)、純粋で燃えるような愛(赤)など

◎特徴:

ナデシコは、ナデシコナデシコ属に属する植物の総称です。地域によって様々な原種がありますが、秋の七草では日本に自生するカワラナデシコを指します

ナデシコの花に例えて、清楚で凛とした美しさをもつ日本女性のことを大和撫子と呼びます。サッカー日本女子代表チームの愛称にも使われていますね。

 

女郎花(オミナエシ)

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科・属名:オミナエシオミナエシ

種別:多年草

花色:黄

花期:6〜9月

原産:シベリア〜東アジア

別名:粟花(あわばな)

花言葉:美人、はかない恋、親切など

◎特徴:

黄色の花が粟飯に見えることから、粟飯→女飯(おみなめし)→女郎花(おみなえし)に変化したと言われています。

※昔はもち米で炊いたご飯を「男飯」、粟で炊いたご飯を「女飯」と呼んでいたようです。

切り花として楽しむ場合、水が悪臭を放つようになるため、こまめに水を変える必要があります。

 

藤袴(フジバカマ)

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科・属名:キク科ヒヨドリバナ

種別:多年草

花色:桃、赤紫

花期:8〜9月

原産:東アジア、北アメリ

別名:蘭草(らんそう)

花言葉:ためらい、遅れなど

◎特徴:

藤色の花を咲かせ、かつ花の形が袴に似ていることからフジバカマと名付けられました。河原などの湿った場所を好みますが、暑さに強く育てやすい植物です。しかしながら、自生種は絶滅危惧種に指定されています

 

桔梗(キキョウ)

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科・属名:

種別:多年草

花色:紫、白、桃

花期:6月〜10月

原産:東アジア

別名:紫花(むらさきばな)、岡止々岐(おかととき)など

花言葉:永遠の愛(全般)、気品(紫)、清楚(白)など

◎特徴:

秋の花のイメージが強いですが、6月頃から咲き始めます。初心者でも育てやすい花ですが、フジバカマと同様、自生種は絶滅危惧種に指定されています

万葉集には朝貌(あさがお)と記載されていましたが、桔梗であるという説が有力です

 

秋の七草は食べられるの?

春の七草とは異なり、秋の七草は食べるために選定されたものではありません(一部食べられるものもあります)。もちろん秋の七草粥も存在しません。

その代わり、秋の七草は実用性が高い植物として知られています。いくつか例を挙げますが、薬用として使われているものが多いですね。

 

秋の七草にちなんだ風習はあるの?

春の七草とは異なり、秋の七草にちなんだ風習はありません秋の七草は鑑賞するためのものであり、昔はこれらの花が咲き乱れるところで俳句や短歌を詠んでいたようです。

 

秋の七草の覚え方は?

春の七草と同様、五・七・五・七・七のリズムに合わせると覚えやすいです。

ハギ・キキョウ

クズ・フジバカマ

オミナエシ

オバナ・ナデシコ

秋の七草

 

※ちなみに、春の七草は以下のように覚えます。

セリ・ナズナ

ゴギョウハコベラ

ホトケノザ

スズナスズシロ

春の七草

 

また「お好きな服は?」などの語呂合わせでも覚えられるかもしれません。(ミナエシ、スキ、キョウ、デシコ、ジバカマ、ズ、ギ)

 

夏の七草、冬の七草もあるの?

諸説あるようですが、一般的に知られているものはないようです。そもそも、諸説あることすら私は知りませんでした。

 

おわりに

まだまだ暑いですが、野原に出向いて秋の七草を探してみてはいかがでしょうか。中には園芸用の品種もありますので、庭や花壇で身近に楽しむのも良いかもしれませんね。