アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

蚊よけに適した植物とは?除虫菊は本当に効果があるの??

10月に入りましたが、まだまだ蚊が飛んでますね。。。

 

蚊よけといえば蚊取り線香。あの独特の香りは、 真夏を思い出させてくれます(私だけでしょうか?)。

f:id:matundaba79:20191008230428j:image

そんな蚊取り線香の原材料として、除虫菊(ジョチュウギク) と呼ばれる花が使われていたことをご存知でしょうか? 見た目は可愛らしい花ですが、 実は強力な殺虫成分を含んでいます。
ということは、 庭に除虫菊を植えておけば蚊よけになるのでしょうか?

 

 

除虫菊の概要

f:id:matundaba79:20191008230139j:image
科・属名:キク科ヨモギギク属
種別:多年草
花色:白
花期:5月
原産:地中海・中央アジア
別名:白花虫除菊(シロバナムシヨケギク)、ピレスラム

花言葉:忍ぶ恋
◎特徴:
いかにも虫よけに効果がありそうな名前をしていますが、 見た目だけでいうとマーガレットに似た白く可愛らしい花を咲かせ ます。
かつては広島県尾道市(旧因島市) などで盛んに栽培されていましたが、 現在は人工の殺虫成分で代替されるようになったため、 産業としての除虫菊の栽培は終了してしまったそうです。

 

因島では、現在も観賞用として除虫菊が栽培されています(尾道市因島フラワーセンターなど)。 5月になると辺り一面が白い花で埋め尽くされますので、 機会があれば一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

実はあの会社の名前にも使われている!?

蚊取り線香や殺虫剤でお馴染みのKINCHO金鳥)。 その正式名称は大日本除虫菊株式会社です。

創業者である上山英一郎氏が、 除虫菊から製造した線香に虫よけの効果があることを発見し「蚊取り線香」 の販売を開始したことが社名のきっかけと言われています。
ちなみに、当初の蚊取り線香は棒状でしたが、 長時間使用する目的で現在の渦巻き状のタイプが普及しました。

f:id:matundaba79:20191008230418j:image

 

除虫菊に含まれる成分

除虫菊にはピレトリンと呼ばれる天然殺虫成分が含まれています。 茎や葉にも含まれていますが、特に花(子房) に多く含まれています。


ピレトリンは蚊などの昆虫に対して大きな効果を発揮しますが、 人間や家畜に対する毒性はとても低いです。そのため、「安全な殺虫成分」として重宝されてきました。

 

除虫菊を庭に植えれば蚊よけになる?

結論から先に記載すれば、 庭に植えるだけではほとんど効果は見込めません

 

殺虫成分であるピレトリンは、 高温下で気化させることによって効果を発揮します。 そのため、 庭に植えるだけではピレトリンが気化することはないため、 効果が見込めないことになります。

だからこそ、除虫菊という植物自体ではなく、 蚊取り線香が普及したのですね。

 

庭に植えるだけで効果がある植物はある?

では、 庭に植えるだけでも蚊よけに効果がある植物はあるのでしょうか?

 

答えはYESです。
蚊は、ハーブ類などが持つ特定の香り成分を嫌う性質があります。 例えば、ラベンダー、ローズマリーレモングラスマリーゴールドゼラニウム、 バジルなどは植えるだけで効果が得られます。


また、蚊連草(カレンソウ)は香り成分が強く、 特に効果が高いと言われています。

 

おわりに

かなり涼しくなってきましたが、 まだまだ蚊に悩まされる日々は続きそうです。
そんな時は、 庭先に虫よけの植物を植えてみてはいかがでしょうか。 殺虫剤ほどの効果はないかもしれませんが、安全性が高く、 その植物を植えている限りは効果が継続する点は魅力です


我が家でも、ローズマリーレモングラスを植えているのですが、 来年以降に備えて株を増やそうかと計画中です。