先日の出張先でシュロの木を見つけました。
ヤシ科の植物を見ると、何となく南国にいるような気分になります。我が家の庭にも植えて南国気分を味わおう!…なんてことを考えた時期もあったのですが、スペース的な問題で泣く泣く諦めました。笑
また、ヤシ科の植物を育てるにあたってネックとなるのが「耐寒性」です。暖かい気候を好むヤシ科の植物にとって、日本の冬は寒すぎてしまうこともあります。
それでもヤシ科の木を育てたい…!という場合は、先程のシュロがおすすめかもしれません。
シュロの概要
科・属名:ヤシ科シュロ属
種別:常緑高木
花色:黄
花期:5〜6月
原産:日本(九州南部)、中国南部
別名:ワジュロ
花言葉:勝利、不変の友情、祝賀など
◎特徴:
ヤシ科シュロ属に属する植物の総称で、大きくワジュロ(九州南部原産、葉が垂れるのが特徴)とトウジュロ(中国南部原産、葉が垂れないのが特徴)の2つに分けられます。日本では、ワジュロのことを「シュロ」と呼ぶことが多いようです。
繁殖力がとても強く、現在ではワジュロとトウジュロの雑種が関東地方以南に広く分布しています(野生化したものはノラジュロとも呼ばれます)。
特徴は何といっても耐寒性!
シュロの特徴と挙げるとすれば、何といってもその耐寒性です。日本で栽培されるヤシ科の植物の中で最も耐寒性が強いと言われており、成木であれば-12℃まで耐えられるそうです。そのため、東北地方〜北海道地方の一部でも栽培されています。
耐寒性の強いヤシは他にも…
もちろんシュロ以外にも、耐寒性の強いヤシ科の植物はいくつかあります。代表的なのはソテツやフェニックスあたりでしょうか。
◎カナリーヤシ(フェニックス)(耐寒温度:-5℃)
◎フェニックス・ロベリニー(耐寒温度:0℃)
どちらの木も耐寒性に優れていますが、やはりシュロが頭一つ抜けているようです。
ちなみにソテツ(耐寒温度:5℃)もヤシのような見た目をしていますが、こちらはソテツ科に属する植物です。
おわりに
もしスペースに余裕があれば、今回ご紹介したヤシ科の植物を植えてみてはいかがでしょうか。これから冬本番ですが、ヤシ科の植物があれば少しは暖かい気分になれる…かもしれません。
なお、私のように「そもそもスペースが無くてヤシなんて植えてられない!」という場合はテーブルヤシもおすすめです。
耐寒性はそれほどありませんが、ヤシ科の中では小型(成木でも2〜3m程度)のため、幼木であれば机の上でも育てられます。私も会社デスクの上で育てているのですが、木は小さくても立派なヤシの形をしていますよ。
追伸:
便宜上、草花カテゴリに入れていますが悪しからず。。。