アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【ソメイヨシノ】日本の桜と言えばやっぱりこれ!〜日本中のソメイヨシノは全てクローンだった!?〜

4月に入り、自宅周辺のソメイヨシノも見頃のピークを過ぎ始めました。今年は開花が特に早かったため、あと1週間もすれば葉桜になってしまうのでしょうか。いつもの年であれば、週末にでもお花見へ行きたいところでしたが…今年は桜をあまり楽しめずに終わってしまいそうです。。。

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せめてブログの中くらいでは桜を楽しみたいので、過去に撮影した写真を掲載しつつ、ソメイヨシノについて取り上げたいと思います。

 

 

ソメイヨシノの概要

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科・属名:バラ科サクラ属

種別:落葉高木

花色:薄桃

花期:3〜4月

原産:日本

別名:吉野桜(ヨシノザクラ)、桜(※通称として)など

花言葉:純潔、優れた美人など

◎特徴:

江戸彼岸桜と大島桜の雑種の交配によって生まれた日本産のサクラです。桜といえば専らソメイヨシノのことを指し、桜前線の基準にもなっています(沖縄・北海道を除く)。

葉よりも先に花が咲くことでも知られ、開花時の見栄えがとても良いのも特徴です。

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▲大島桜(参考)

 

ソメイヨシノの名前の由来

ソメイヨシノは、江戸時代末期〜明治時代初期に染井村(今の東京都・駒込周辺)で誕生しました。この時点で、ソメイヨシノの「ソメイ」については何となく想像できるかと思います。

 

後半の「ヨシノ」については、桜の名所としても知られる奈良県吉野山が由来となっています。ソメイヨシノが誕生した当初は、この吉野山にちなんで「吉野桜」と呼ばれていたそうです。その後、以下の理由によって「ソメイヨシノ」と呼ばれるようになりました。

・染井村で誕生した桜である点

吉野山に咲く桜(吉野桜=山桜)とは異なる品種である点

 

ちなみに、ソメイヨシノと正式に命名されたのは1990年のことです。長い歴史があるかと思いきや、(名称としては)実は30年ほどの歴史しかありません。

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何故日本全国に広まった?

今や、日本国内に植えられている桜の80%を占めるとも言われるソメイヨシノ。そもそも、何故ここまで広まったのでしょうか?

 

その理由は明治時代まで遡ります。先程も記載したとおり、交配によってソメイヨシノが誕生したのは江戸時代末期〜明治時代初期と言われています。当時の明治政府は、江戸時代の印象を払拭した上で明治政府のイメージを強めるため、このソメイヨシノを全国各地に植えるよう指示を出したのだとか。その結果「桜と言えばソメイヨシノ」のイメージが強まっていったようです。

 

また開花時の見た目が良い点や、樹木の成長が早い点も評価されていました。第二次世界大戦からの復興や東京オリンピック開催などに合わせて多く植えられたこともあり、今では全国各地で見かけることができます。

 

ソメイヨシノは全て同じ遺伝子を持つクローンだった!?

ソメイヨシノについてよく言われることの1つが「全国に植えられているソメイヨシノは、全て同じ遺伝子を持つクローンである」ということです。果たして、これは本当なのでしょうか…?

 

結論から言えばYESです。近年の調査で、全国に植えられているソメイヨシノが全て同じ遺伝子を持つことがわかりました。元々ソメイヨシノは品種改良によって誕生した品種ですが、偶然生まれたこのソメイヨシノがとても綺麗な花を咲かせたことも少なからず関係しているようです。

 

綺麗な花を咲かせるソメイヨシノを後世に残すため、当時の人達は接木などによって次々と「クローン」を作り出していきました。こうして作られたクローン達が全国に広まっていき、今に至ります。つまり、普段見かけているソメイヨシノは全て同じ遺伝子を持つクローン、ということになります。

 

ちなみに、ソメイヨシノが一斉に開花を始めることも、クローンであることが関係していると言われています。

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種で増やすことは可能?

ソメイヨシノ(クローン)の増やし方として接木を取り上げましたが、種で増やすことはできるのでしょうか?

 

こちらの答えはNOになりますソメイヨシノの場合、全ての木が同じ遺伝子を持っていることは先程ご紹介したとおりですが…植物学上、同じ遺伝子を持った植物同士から子孫は作れないのだそうです。したがって、ソメイヨシノが種を作り、その種から子孫を増やすのは実質不可能と考えられます。

 

ソメイヨシノっぽい木に沢山の実が付いているのを見かけることがありますが、以下のどちらかである可能性が高いです。

・そもそもソメイヨシノではなく別品種の桜である

ソメイヨシノと別品種の桜が交配してできた雑種の実である

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ソメイヨシノの寿命は?

諸説ありますが、ソメイヨシノの寿命は60年程度と言われることが多いようです。ソメイヨシノは園芸品種のため、病気に弱いことなども影響していると思われます。

 

ここで心配されているのが「全国に一斉に植えたソメイヨシノが、一斉に寿命を迎え、いつか全て枯れてしまうのでは…?」ということです。同じ遺伝子を持つため寿命も同じである可能性は大いにありますが…100年以上生きているソメイヨシノも実在するようです。近年植えられたソメイヨシノも多くありますので、(私個人としては)日本中のソメイヨシノが一斉に姿を消してしまうことはないと思っています。

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おわりに

ニュースでも取り上げられているとおり、今年は桜を楽しむ機会が少なくなってしまいそうです。。。現在の状況が少しでも早く落ち着き、来年の今頃は例年どおり花見ができることを祈るばかりです。

 


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