少し前の話ですが、実家から譲ってもらったバビアナが開花しました!Twitterで取り上げたところ、思いのほか多くの方にリツイートいただき、嬉しい気分に浸っています。
実家から譲ってもらったバビアナが開花しました!紫・赤紫の2色です。#ガーデニング #花のある暮らし pic.twitter.com/UsI4crqmam
— あんだば (@matundaba79) 2020年5月9日
我が家の花壇では、バビアナのほかイキシアやスパラキシスも咲いています。どの花も4〜5月を代表する花ですが、見分けが難しく感じる方もいらっしゃるのかもしれません。
今回は、バビアナ・イキシア・スパラキシスの3種類を取り上げ、それぞれの違いについて簡単に触れてみたいと思います。
バビアナの概要
科・属名:アヤメ科バビアナ属
種別:球根植物
花色:紫、白、ピンクなど
花期:4〜5月
原産:南アフリカ
別名:ホザキアヤメ(穂先菖蒲)など
花言葉:薄れゆく愛情、変わり身が早いなど
◎特徴:
アヤメ科バビアナ属に属する植物の総称で、紫のほか白やピンクなどの花色があります。原種は数十種類ありますが、全て南アフリカに分布しています。名前の由来はオランダ語でヒヒを表す「babianer」で、原産地周辺ではヒヒがこの球根をよく食べることから名付けられたそうです。
◎我が家のバビアナ:
昨年、実家から譲ってもらった球根から開花しました。実家の庭にはバビアナがたくさん生えているため、小さい頃は雑草の1つだと勘違いしていました。
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イキシアの概要
科・属名:アヤメ科イキシア属
種別:球根植物
花色:白、黄、橙、赤、ピンクなど
花期:4〜5月
原産:南アフリカ
別名:ヤリズイセン(槍水仙)、コーンリリーなど
花言葉:誇り高い、秘めた恋、団結など
◎特徴:
アヤメ科イキシア属に属する植物の総称で、原種・園芸種ともに花色が多いのが特徴です。花色の多さが名前の由来になった(ixia)とも言われています。暑さにも強いため、冬の寒ささえ気を付ければ簡単に増やすことができます。
また、原産地ではトウモロコシ畑によく生えることからコーンリリーとも呼ばれています。
◎我が家のイキシア:
ダイソーで購入した球根から開花しました。球根4個入りでたったの100円。それでもこんなに綺麗な花が咲きました。100円ショップと言えど、侮ってはいけませんね。
スパラキシスの概要
科・属名:アヤメ科スパラキシス属
種別:球根植物
花色:橙、赤、ピンク、白、黄など
花期:4〜5月
原産:南アフリカ
花言葉:陽気な人生、神秘な人など
◎特徴:
アヤメ科スパラキシス属に属する植物の総称で、橙や赤などコントラストのある花色が特徴です(※我が家のスパラキシスは白・黄の落ち着いた花色ですが…)。
名前の由来は、開花する際に萼(がく)が細く避けることを表す「sparasein」で、スイセンに似た花を咲かせることからスイセンアヤメとも呼ばれます。
◎我が家のスパラキシス:
実家でジャーマンアイリスの株を譲ってもらった際、たまたま近くに生えていたためついでにもらってきました。当時は何の花なのかさっぱり分からずに育てていましたが、蕾が出てきたところでようやくスパラキシスだと判別できました。
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それぞれの見分け方は?
今回取り上げたバビアナ・イキシア・スパラキシスは全て「南アフリカ原産のアヤメ科の花で、花の見た目が水仙や菖蒲に似ている」点が共通しています。ここまで共通していると、見分けが難しそうですね。。。
私のイメージですが、それぞれの違いを簡単にまとめてみました。言葉ではなかなか説明しづらいため、やはり写真をもとに見分けられるようになるのがてっとり早いのかもしれません。
◎花の開き方
・バビアナ→花弁が最も閉じている
・イキシア→花弁を目一杯に開く
・スパラキシス→花弁がやや反り返っている
◎萼(がく)
・バビアナ→緑色
・イキシア→緑色
・スパラキシス→茶色
◎葉・花茎
・バビアナ→やや太く、表面に細かい毛が生えている
・イキシア→最も細く、細かい毛は生えていない
・スパラキシス→やや太く、細かい毛は生えていない
◎草丈
・バビアナ→最も低い(20〜40cm)
・イキシア→最も高い(大きいものは60〜80cm)
・スパラキシス→中くらい(20〜60cm)
▲バビアナ
▲イキシア
▲スパラキシス
【余談】エメラルドグリーンのイキシア「ビリディフローラ」
原種イキシアに「ビリディフローラ」という品種があるのですが、花色はなんとエメラルドグリーン!いつか育ててみたい品種の一つです。