自宅でキュウリを育てたことのある方の中には、
「キュウリの実の成長が早過ぎる!」
「昨日収穫したばかりなのに、また次の実が大きくなってる!」
「次々収穫できるので食べきれない!」
…などと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。(※かくいう私自身がその典型例です)
昨年は家庭菜園にキュウリを2株植えていたのですが、3人家族(うち1人は幼児)だと食べきれないこともしばしばありました。そんな昨年の反省を踏まえ、今年は1株だけ育てています。
※今は1株だけですが、7月頃にもう1株を「ずらし植え」し、長く収穫できるようにしたいなと思っています。
キュウリは元々好きな野菜なのでついたくさん育てたくなってしまうのですが、今は自宅で食べる量をイメージしながら調達する株数を調整するようにしています。
他の夏野菜と比べても、特に実の成長が早く感じられるキュウリ。実際、開花してからどのくらいの日数で収穫できるサイズになるのでしょうか??そんな私自身の疑問に答えるため、キュウリの開花から収穫までの様子を定点観察してみることにしました。
※今回の内容は、小学生時代の自由研究みたいな内容です。夏休みの宿題などで、大きくなった息子と一緒に観察できたら楽しそうですね。
開花から収穫までの定点観察
前置きはこのくらいにして、早速ですが本題に入ります。ちょうど葉の少ない場所に雌花が付いていたので、この花を収穫まで定点観察することにしました。定点観察を開始したのは6月7日、まだ梅雨に入る前のことでした。
◎6月7日撮影
◎6月9日撮影
◎6月10日撮影
◎6月11日撮影
◎6月12日撮影
◎6月13日撮影
◎6月15日撮影
◎6月16日撮影
◎6月17日撮影
◎6月18日撮影
◎6月19日撮影
◎6月20日撮影
◎6月21日撮影(収穫直前)
6月7日に定点観察を開始した後、開花したのは同11日のことでした。収穫したのは同21日だったため、開花からわずか10日で収穫できたことになります。開花から収穫まで1カ月程度を要する野菜が多い中、10日というのは驚異的な早さですね。
実の成長速度は一定ではない!?
また、定点観察をして気付いたのが実の成長速度は一定ではないという点です(※あくまで我が家のキュウリの場合であり、一般論ではないかもしれません)。今回、開花から収穫までに要した期間は10日間(6月11日〜21日)でしたが…当該期間中の写真を見比べると、17日くらいまではほとんど見た目に変化がなかったことがわかります。
ところが、17日以降は成長速度が急激に早くなり、21日には収穫できるサイズまで成長しました。つまり「実質4日間で大きくなった」といことになります。
◎6月11日撮影(再掲)
◎6月17日撮影(再掲)
◎6月21日撮影(再掲)
観察したキュウリの収穫
収穫サイズまで成長した21日、いよいよ観察していたキュウリを収穫することにしました。この日はあいにくの雨(部分日食も見られず)でしたが、収穫できたのはこの1本だけだったので、傘をさすことなく作業完了できました。
収穫したキュウリの長さは約25cm、重さは約190gで、通常サイズのキュウリに比べるとやや大きかったようです。ただ、20日(収穫前日)時点ではまだ収穫には早そうな見た目だったため、キュウリの成長がいかに早いかを思い知らさせる結果となりました。
キュウリの表面には、新鮮なものならではの細かなトゲが付いていました。収穫したキュウリは、この日の食卓に早速並びました。
実の成長が早いのはなぜ?
(我が家のキュウリの場合ですが)今回の定点観察でわかったのは以下の2点です。やはりイメージしていた通り、キュウリの成長速度は驚異的なものでした。
①開花から10日程度で収穫可能
②実の成長に要する期間は実質4日程度
ここからは私の仮説ですが、キュウリの成長が早く感じられるのには②が深く関わっているのでは?と考えています。キュウリの開花〜幼実の段階(我が家のキュウリで言えば6月17日頃まで)では、しっかり観察しない限りは「実が付いている」こと自体があまり認識されないのでは?と思います。
ところが、実の成長が急に早まると(我が家のキュウリで言えば6月17日以降)徐々に存在が目立つようになり「キュウリの実が付いている」ことに気付かされます。気付いた頃には実の成長が既に早まっているため、それからすぐに収穫することができます。つまり「本当は10日程度かけて成長しているのに、人間の目から見ると4日程度で成長しているように錯覚する」ために、キュウリの成長がやたら早く感じるのではないか?…というのが私の仮説です。
キュウリの成長が早い理由としては、
①キュウリ自身が水分量の多い野菜であること
②キュウリの根の吸水力が高いこと
なども関係しているのでは?と言われています。
今回取り上げた事例は我が家の場合ですので、必ずしもそうとは言い切れないのですが…定点観察のおかげで新たな発見をすることができました。やっぱり植物の観察って楽しいですね。