最近、近所でもよく見かけるこの植物。皆さまはこの植物の名前が何なのかご存知でしょうか。
名前を連想された方の中には「猫じゃらし」を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。私もそんな人の1人だったのですが…実はこの植物、本当の名前は「エノコログサ」と言います。このエノコログサを始め、通称で呼ばれることが多いがために本当の名前が知られていないケースって結構ありますよね。(※“ひっつき虫”などもそのような例かと思います)
今回はそんなエノコログサ(猫じゃらし)について取り上げてみたいと思います。
エノコログサの概要
科・属名:イネ科エノコログサ属
種別:一年草
花色:黄
花期:8〜10月
原産:世界中(温帯地域)
別名:ネコジャラシ、狛尾草など
花言葉:遊びなど
◎特徴:
広く見かける野草の一つで、日本各地に分布しています。夏から秋にかけて見られる動物の尻尾のような花穂が特徴です。粟(あわ)の原種であり、食用として用いることも可能です。
名前の由来は猫ではなく犬?
“猫じゃらし”の愛称でも知られるエノコログサですが、その名前の由来は何と猫ではなく犬なのだそうです。フサフサした花穂が子犬の尻尾のように見えることから「犬っころ草」と呼ばれるようになり、それが転じてエノコログサになったと言われています。猫が由来なのかと思いきや、まさか犬が語源になっていたんですね。
ちなみに「猫じゃらし」という愛称は、その名の通り花穂を猫に見せるとじゃれつくことから来ています。こちらはイメージ通りですね。
エノコログサによく似た植物
花穂が犬の尻尾のようにフサフサした草=全てエノコログサと思ってしまいがちですが、見た目がよく似た植物は多く存在します。例えば花穂が黄色っぽいキンエノコロや、エノコログサよりも大型のアキノエノコログサなど、「エノコログサ」だけでも多くの品種があります。
▲キンエノコロの花穂
▲アキノエノコログサの花穂
このほか、園芸用の品種としてはラグラスも見た目がよく似ています。ラグラスもイネ科の一年草で、ドライフラワーやフラワーアレンジメントなどにも広く活用されています。
▲ラグラスの花穂
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