※本日は季節感の全くない話題で失礼いたします。
突然ですが、夏の風物詩であるスイカは野菜でしょうか?それとも果物でしょうか?
甘い食べ物なのでついつい果物だと考えてしまいがちですが、厳密に言うとスイカは野菜に分類されるのだそうです。そんな私も「デザートとして食べるものは果物、そうでないものは野菜」くらいのイメージしか持っていないため、スイカがなぜ野菜に分類されるのかわからずにいました。そこで今回は、野菜と果物がどのように区別されているのか?について少し調べてみることにしました。
野菜と果物の違いは?
早速本題に入るのですが、野菜と果物の違いを簡単にまとめると以下のようになります。実際にはもう少し明確な定義があるようですが、ここでは大まかな分類で失礼いたします。
◼︎野菜→苗を植えておおよそ1年以内に葉や実などを収穫する草
◼︎果物→苗を植えておおよそ2年以上かけて実を収穫する木
さらに簡単に説明するのであれば「野菜は草、果物は木」と見分けることができます。思い返してみると、木から野菜を収獲する…なんて想像しにくいですよね。
分類が難しい野菜・果物
ここからは、野菜・果物の分類が難しい(と私が勝手に思っている)植物についていくつかご紹介したいと思います。
※野菜・果物の定義については諸説あるため、定義によっては本記事でまとめた内容が100%正しいとは限らないのでご注意ください。ここでは、その植物が草(草本性植物)か木(木本性植物)かで分類しています。
◼︎スイカ
・野菜・果物の判別が難しい植物の代表格です。スイカについてはご存知の方も多いのかもしれませんが、種をまいて1年で収穫する草なので「野菜」に分類されます。
◼︎メロン
・こちらも判別が難しい植物としてしばしば取り上げられることがあります。メロンもスイカと同様の理由で「野菜」に分類されます。
◼︎イチゴ
・一見草のように見えますが、同じ株から何度も実を収穫することができます。ただ、一般的な栽培では1年ごとに苗を入れ替えるため「野菜」に分類されます。
◼︎パパイヤ
・こちらも一見草のように見えますが、木の仲間であるため「果物」に分類されます。なお、未熟な実である青パパイヤは野菜のような使い方をされますが、パパイヤという植物自体は果物(果樹)の仲間です。
◼︎パイナップル・バナナ
・パイナップルやバナナは木のように見えますが、実際は草の仲間であるため「野菜」に分類されます。
◼︎アボガド
・甘味がなく野菜のような使われ方をしていますが、木に実を付けるため「果物」に分類されます。
◼︎トマト・ナス
・トマトやナスついては諸説ありますが、木か草かで言えば木に該当するため厳密には「果物」に分類されます。
◼︎アスパラガス
・種まきから収穫まで1年以上かかりますが、草の仲間であるため「野菜」に分類されます。よくよく考えたら、ものすごく細いアスパラガスであれば1年で収穫できますしね。
果実的野菜と野菜的果実
本記事ではさまざまな植物を野菜・果物に分類してみましたが、正直なところ「分類が曖昧でややこしい」と感じてしまうのではないでしょうか。スイカやメロンは野菜!と言われても果物のイメージが強いですし、トマトやナスが果物!と言われても野菜のイメージしか湧きません。
実は、そんな曖昧な位置づけにある野菜・果物には別の呼び方も存在します。スイカやメロンなど果物のように扱われる野菜のことを「果実的野菜」、トマトやナスなど野菜のように扱われる果物のことを「野菜的果実」と呼ぶこともあるのだそうです。
何だか一層ややこしくなってきましたね…。
実際のところ野菜と果物の分類はかなり奥が深く、私の記事のように木か草かで分類する場合もあれば、果実的野菜・野菜的果実のように実際の使われ方で分類する場合もあります。先程も記載したとおり100%の回答はなかなか出せないのですが、興味があれば身近な野菜・果物の分類について考えてみるのも面白いかもしれませんね。