本ブログでは、道端で見かけるような野草の話題をよく取り上げます。小さい頃から野草が好きだったこともあり、どうしても道端の野草に目がいってしまうんですよね。見た目は地味かもしれませんが、よくよく見ると野草ごとに異なった魅力があります。
▲オオイヌノフグリの花(参考)
前置きはこのあたりにして、そろそろ本題に入りたいと思います。道端で見かけた野草の名前を妻や友人に説明することがあるのですが、稀に「これは雑草なの?それとも花なの?」と聞かれることがあります。このあたりについては私自身も曖昧にしてきたところがあるため、今回は野草・雑草・花の違いについて簡単にまとめてみたいと思います。
野草の定義
野草とは、人が整備・管理していない土地(山、野原など)に生える草のことを指します。普段人が立ち入らない場所に自然と生えるため、多くの方にとってあまり関心を持たれない点も特徴です。
雑草の定義
雑草とは、人が整備・管理している土地(畑、田んぼ、庭、花壇、道路など)に生える草のことを指します。雑草が生えることで他の植物の養分まで吸い取ってしまう、見栄えが悪くなってしまうなどの理由で駆除の対象となる点が特徴です。普段私達が庭や花壇で引き抜く草は全てこちらに当てはまります。
花の定義
(※ここでは野草・雑草との対比で用いられる「花」について記載します)
ここで触れる花とは、人が意図的に育てている植物のことを指します。普段私達が庭や花壇で育てている植物は全てこちらに当てはまります。
それぞれの違いは?
野草・雑草・花の違いは、生える場所や管理方法にあるとされています。ここまでの内容を簡単にまとめると以下のようになります。
・野草→人が整備・管理していない土地に生える
・雑草→人が整備・管理している土地で、人の意図なく生える
・花→人が整備・管理している土地で、人が意図的に育てている
したがって植物の品種にはほとんど関係なく、あくまでも生える場所や管理方法によって呼び名が変わるということになります。例えばレンゲを例に挙げると、以下のような条件で呼び名が変わると考えられます。
・人が整備・管理していない山や野原で生えれば「野草」
・人が整備・管理している畑や田んぼで、人の意図なく生えれば「雑草」
・人が整備・管理している畑や田んぼで、観賞用または緑肥用として意図的に育てていれば「花」
▲レンゲの花(参考)
もう一つ例を挙げるとすると…昨年育てていた植物のこぼれ種から芽が生えた場合、当初は「雑草」として扱われるのですが、人が意図的に育て始めた時点で「花」に切り替わることになります。何ともややこしい話ですが、こうして言葉の成り立ちを調べてみるのもなかなか楽しいですね。