【タイ米】ジャスミンライスの由来とは？ジャスミンの花との関係性について

◎昨日の記事はこちら

【茉莉花茶】ジャスミン茶の原料はあの花なの？〜さまざまなお茶とその原料・特徴について〜 - アタマの中は花畑

昨日に引き続き、今日も「ジャスミン」に関する話題です。昨日はジャスミン茶のご紹介だったのですが、「ジャスミン」と名の付くものとしては他にジャスミンライスが挙げられます。ということは、ジャスミンライスにも香り付けとしてジャスミンの花が使われているのでしょうか…？

f:id:matundaba79:20211008084007j:image

▲ハゴロモジャスミン(参考)

本題に入る前に、まずはお米の種類について簡単に触れておきたいと思います。

お米は大きく「ジャポニカ米」「インディカ米」「ジャバニカ米」の3系統に分かれます。それぞれの特徴・違いは以下の通りです。

f:id:matundaba79:20211008223611j:image

◎ジャポニカ米

・日本で主に食べられているお米

・日本、朝鮮半島、中国東北部などで栽培され、生産量は世界の15〜20％程度

・丸みを帯びた形状で、炊くと粘りが出て甘みを感じるようになる

・同じジャポニカ米でも、その成分によってうるち米・もち米などに分かれる

◎インディカ米

・東南アジア、中国中南部、アメリカなどで栽培され、生産量は世界の80％程度

・細長い形状で、甘味は比較的少ない

・炊いてもパサパサとしているため、カレーやパエリアなどに向いている

・日本では「タイ米」と総称されることもある

◎ジャバニカ米

・インドネシアなどのごく限られた地域で栽培され、生産量は世界の5％以下

・見た目はジャポニカ米、食感はインディカ米に近い

・現在ではジャポニカ米(熱帯ジャポニカ)として扱われることもある

ジャスミンライス(ジャスミン米)とはインディカ米の最高級品種のことで、主にタイ、カンボジア、ラオス、ベトナムなどで栽培されています。日本で言うところの「魚沼産コシヒカリ」みたいな位置付けなのかもしれません。

f:id:matundaba79:20211008223614j:image

ジャスミンライスは「香り米」とも呼ばれますが、この香りは稲の品種特有のもので、ジャスミンの花とは全く関係ありません。香りが強い品種であるため、香辛料を使った料理との相性が特に良いようです。

花の香りが全く関係していないとなると、「ジャスミン」という名前は一体何が由来になっているのでしょうか？これにはジャスミンの香りではなく色が関係しています。

最高級品でもあるジャスミンライスは炊き上がりの状態も非常に良く、まるでジャスミンの花のような白さをしています。実はこの白さこそが「ジャスミンライス」という名前の由来になぅたのだそうです。

f:id:matundaba79:20211008223623j:image