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少し気が早いですが、今回はお正月に関する話題です。昨年の記事で取り上げたウラジロ(裏白)はしめ縄・鏡餅などのお正月飾りに欠かせない植物ですが、この他にもさまざまな植物が使われています。例えば、鏡餅の一番上に鎮座する“みかん”などはイメージしやすいのではないでしょうか。
この“みかんのような実”の正体ですが…実はよく知る温州みかんではなく、違う柑橘類の実なのだそうです。
鏡餅の上に乗った“みかん”の正体は?
鏡餅をはじめとした正月飾りに用いられる“みかん”の正体は、温州みかんではなく橙(だいだい)と呼ばれる柑橘類の実です。まずは橙の概要についてご紹介したいと思います。
科・属名:ミカン科ミカン属
種別:常緑小高木
花色:白
花期:5〜6月
収穫期:10〜12月
原産:ヒマラヤ、インド
別名:サワーオレンジ、ビターオレンジ、カイセイトウ(回青橙)など
花言葉:無限に、魅惑、曖昧など
◎特徴:
ヒマラヤやインドを原産とする常緑小高木で、日本では静岡県や和歌山県などで多く生産されています。柑橘類の中では酸味や苦味が強く、海外ではサワーオレンジ、ビターオレンジなどと呼ばれています。正月飾りとしてよく用いられるため、年越し前の10〜12月頃に多く流通します(1〜2月頃まで収穫を伸ばすと実が完熟し、若干ですが甘くなるようです)。
橙に込められた願いとは?
橙の収穫期は10〜12月頃ですが、これは正月飾りとして用いるために敢えて早い時期に収穫しているためだと言われています。実際の橙は年を越してもほとんど実が落ちず、翌年の実が成長する頃になっても未だに木に付いている…ということがよくあります。この性質から、橙の実に「代々(だいだい)」「子孫繁栄」の意味を持たせ、縁起物として正月飾りに用いるようになったと言われています。
なお、正月飾りに使われる橙には必ずと言っていいほど枝や葉が付いていますが、これは橙の実が(落ちずに)枝に付いている状態を表しているためなのだそうです。元々込められた願い(代々、子孫繁栄)を考慮すると、枝や葉は欠かせない存在だと言えそうですね。
橙の実は食べられるの?
小さい頃の私が特にそうだったのですが、鏡餅の上に置かれた橙を見るとついつい食べたくなってしまいます。実際のところ、正月飾りとしての役目を終えた橙の実は食べられるのでしょうか?
概要欄でも触れたのですが、橙の実は柑橘類の中でも酸味や苦味が強く、そのまま食べるにはあまり適さないと言われています。甘味も若干含まれているため食べることも可能なのですが…皮が固く、かつ種も多いため生食には正直向いていません。もし橙の実を食べる機会があれば、マーマレードやポン酢などの原料にすると良いかもしれません。
橙以外の実を正月飾りに使っても問題ないの?
元々込められた願いこそありますが、鏡餅の大きさによっては別の柑橘類で代用されることもあります。実際のところ、私の実家の場合は鏡餅のサイズが極端に小さいため、金柑くらいしか釣り合わないのが現状です。。。
橙の実は生食が難しいですが…温州みかんや金柑で代用した場合は、役目を終えた後に美味しくいただくこともできます。
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