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【ドクダミ】毒草でもないのに名前に「ドク」が付くのはなぜ? - アタマの中は花畑
昨日投稿したドクダミに引き続き、本日も同じ公園で撮影したヒメカンゾウのご紹介です。ヒメカンゾウは私の実家でも育てていたことから、個人的には少し思い入れがある花の一つです。
ヒメカンゾウの見た目はヤブカンゾウやノカンゾウとよく似ており、上の写真だけでは混同してしまうケースがあるかもしれません。そこで今回は、ヒメカンゾウ・ヤブカンゾウ・ノカンゾウの違いについて少しまとめてみることにしました。
ヒメカンゾウの概要
科・属名:ススキノキ科(またはユリ科)ワスレグサ属
種別:多年草
花色:橙、黄
花期:5〜6月
原産:不明
別名:ヘメロカリスなど
花言葉:物忘れ、憂いを忘れるなど
◎特徴:
原産地不明の多年草で、5〜6月頃にやや黄色がかった橙色の花を咲かせます(一重咲き)(※原産地に関してはあまり明瞭な記録が残されておらず、不明とされるケースが多いようです)。「カンゾウ」と呼ばれる品種の中では草丈が低いことから、その名が付けられました。
ヤブカンゾウの概要
科・属名:ススキノキ科(またはツルボグサ科、ユリ科)ワスレグサ属
種別:多年草
花色:橙
花期:7〜8月
原産:中国
別名:ワスレグサ(忘れ草)、ボウユウソウ(忘憂草)、カンゾウナなど
花言葉:愛の忘却、悲しみを忘れる、憂いを忘れるなど
◎特徴:
中国原産の多年草で、7〜8月頃に橙色の花を咲かせます(八重咲き)。藪に咲くカンゾウという意味合いでその名が付けられました。日本でも古くから親しまれており、万葉集にも「ワスレグサ」の名前で登場しています。
ノカンゾウの概要
科・属名:ススキノキ科(またはツルボグサ科、ユリ科)ワスレグサ属
種別:多年草
花色:橙
花期:7〜8月
原産:日本、中国、朝鮮半島など
別名:ヘメロカリスなど
花言葉:物忘れ、憂いを忘れるなど
◎特徴:
日本・中国・朝鮮半島などを原産とする多年草で、7〜8月頃に橙色の花を咲かせます(一重咲き)。野山に咲くカンゾウという意味合いでその名が付けられました。見た目はヤブカンゾウと非常に似ており、花が咲くまでは両者の区別が難しいと言われています。
それぞれの特徴・違いは?
既に概要欄で一通り触れていますが、ヒメカンゾウ・ヤブカンゾウ・ノカンゾウには少しずつ違いがあります。その違いは主に花期・花色・咲き方・草丈の4項目に表れています。
◎ヒメカンゾウの特徴(写真左)
・花期:5〜6月頃
・花色:黄色がかった橙色
・咲き方:一重咲き
・草丈:30〜40cm程度
◎ヤブカンゾウの特徴(写真中央)
・花期:7〜8月頃
・花色:橙色
・咲き方:八重咲き
・草丈:50〜100cm程度
◎ノカンゾウの概要(写真右)
・花期:7〜8月頃
・花色:橙色
・咲き方:一重咲き
・草丈:50〜100cm程度
ヒメカンゾウ(姫かんぞう)9cm〜10.5cmポット【山野草】