今年もドングリ拾いのシーズンがやって来ました。先日も少し遠くの公園まで足を運び、息子達とクヌギ、コナラ、シラカシなどの実を拾いました。その中でも特にクヌギは粒が大きく、息子達の受けもとても良かったです。
そしてまた別の日、今度は近所の道端でドングリの実を見つけました。その見た目や大きさから「クヌギの実かな?」とも思ったのですが…木にぶら下がった看板には「アベマキ」と記載されており、どうやら違う樹木のようでした。実際のところ、クヌギとアベマキにはどのような違いがあるのでしょうか?
クヌギの概要
科・属名:ブナ科コナラ属
種別:落葉高木
花色:黄褐色
花期:4〜5月
原産:日本、朝鮮半島、中国
別名:ツルバミ、クノギ、ハハソ、ホウソなど
花言葉:穏やかさ、蓄え、母なる木など
◎特徴:
日本、朝鮮半島、中国などを原産とする落葉高木で(※中国原産で、日本に自生している株は全て持ち込まれたものが起源だという説もあります)、日本では北海道南部〜九州にかけて広く分布しています。雑木林を構成する代表的な樹種の1つで、染み出した樹液には甲虫(カブトムシ、クワガタムシ、カナブンなど)、スズメバチ、チョウなどが集まります。
また「クヌギ」という名前の由来には諸説あり、代表的なところでは以下が挙げられます。
・薪や炭の原料として重宝されたことから国木(クニキ)
・実を食用とすることから食之木(クノキ)
・葉の形状が栗に似ていることから栗似木(クリニキ)
アベマキの概要
科・属名:ブナ科コナラ属
種別:落葉高木
花色:黄褐色
花期:4〜5月
原産:日本、朝鮮半島、中国
別名:コルククヌギ、ワタクヌギなど
花言葉:母なる木、永遠の木、もてなしなど
◎特徴:
日本、朝鮮半島、中国などを原産とする落葉高木で、日本では本州中部〜九州にかけて広く分布しています。樹皮のコルク層が発達しており、戦時中はコルクの代用としても用いられていました。
また「アベマキ」という名前については、以下が由来だとされています。
・成長した樹皮は縦方向に大きく裂ける性質があり、この様子を肌の凸凹に見立てたことからアベ(※岡山県の方言で「あばた」を意味する)
・薪の原料として重宝されたことからマキ
クヌギとアベマキの違いについて
今回のタイトルでもあるクヌギとアベマキの違いですが、調べてみたところいくつか挙げることができました。実だけではなく幹や葉でも見分けられますが…実際には両者の交雑種であるアベクヌギも分布しています。アベクヌギはクヌギとアベマキの中間にあたる性質を持っているため、アベクヌギも含めた3種を見分けるのはなかなか至難の業かもしれません。
◎クヌギの特徴(写真左)
・実のサイズはアベマキよりもやや大きい(直径2.5〜3cm程度)
・実の形状はアベマキよりも丸い
・樹皮のコルク層は発達しておらず、触ると硬い
・葉の形状はアベマキよりも細長い
・葉の裏側にはあまり毛が生えておらず、それほど白っぽくは見えない
・北海道南部〜東北にも分布している
◎アベマキの特徴(写真右)
・実のサイズはクヌギよりもやや小さい(直径2〜2.5cm程度)
・実の形状はクヌギよりも細長い
・樹皮のコルク層が発達しており、触ると弾力がある
・葉の形状はクヌギよりも丸い
・葉の裏側に細かな毛が生えており、白っぽく見える
・分布域は本州中部以西に限られる(山形県が北限と言われる)