今回は、久し振りに我が家の花壇に関する話題です。夏〜秋にかけてはニチニチソウやポーチュラカがスペースの大半を占めていたのですが、そろそろ気温が下がってきたので冬〜春向けの植物に入れ替え始めています。ビオラ、ミニシクラメン、ノースポールといったいつもの面子に加えて、今回初めて購入したのがシロタエギクです(※値札の部分を黒塗りしています)。
シロタエギクと言えば「シルバーリーフ」とも呼ばれる白い葉が何よりの特徴ですが、そもそもなぜ葉が白いのでしょうか?
シロタエギクの概要
科・属名:キク科キオン属
種別:多年草
花色:黄
花期:6〜7月
原産:地中海
別名:ダスティーミラーなど
花言葉:あなたを支えます、穏やかなど
◎特徴:
地中海原産の多年草で、日本へは明治時代末期に渡来しました。現在ではヨーロッパの広い範囲に加え、北アメリカやオセアニアにも帰化しています。
耐寒性に優れ、かつ霜にあたっても枯れないため、冬場の花壇でよく見かけることができます。但し他の花の引き立て役として用いられることが多く、この用途に由来して「あなたを支えます」などの花言葉が付けられました。一方で、夏場の高温多湿で枯れてしまうケースもありますが、管理方法次第では日本でも夏越しが可能です(※但し、何年も管理していると株が大型化して見栄えが悪くなってしまうため、挿し芽などによって定期的に株を更新することが多いようです)。
葉が白いのはなぜ?
シロタエギクの葉は本来緑色ですが、表面に細かい毛が生えているため白っぽい色に見えます。英名であるダスティーミラー(埃まみれの粉屋)に関しても、この白い見た目が深く関係しています。
またこちらの写真を見ると、中心に近づくほど葉の色がより白くなることがわかります。これには毛の密度が関係しており、密度が高い若葉ほど白っぽく見える特徴があります。その後、葉の成長につれて毛の密度が低くなるため、徐々に葉本来の緑色(クロロフィル)が目立つようになります。
シロタエギクの花はどんな花?
シロタエギク(ダスティーミラー)はどちらかと言えば葉を楽しむ植物ですが、6〜7月頃には黄色い花を咲かせます。直径は1.5cmほどと小さいですが、密集して開花するため満開になればなかなか見応えがあります。
しかしながら、高温多湿の日本でシロタエギクを栽培する場合、暖かい地域では夏に枯らしてしまうことがあります。特に花を咲かせてしまうと株自体が弱ってしまうため、何年も葉を楽しみたい場合は敢えて蕾を切り落として夏越しさせるケースもあります。